【パーティションの結合方法】複数に分かれたボリュームを1つにする。[Windows]

2022-09-15

パーティションの結合-Windows_eyecatch

Windowsでパーティションを結合して1つにまとめる方法です。

パソコンにSSD(HDD)を接続した時にボリューム(E:)とボリューム(F:)など、複数のボリュームが出ることがありますが、これを1つにする方法とも言えます。

ハードディスクの初期化後や、中古のハードディスクを入手した時にボリュームが2つ以上認識された!という時にご参考いただける内容かと思います。

パーティションの結合は「ディスクの管理」からマウス操作で行えます。

パーティションを結合する方法:Windows

ハードディスク(SSDやHDD)の中にはパーティションと呼ばれる“領域の区切り”が存在しており、このパーティション毎にドライブレター(C:やD:のアルファベット)を割り当てることで、エクスプローラーがボリュームとして認識します。

基本的には1つのハードディスク(SSD、HDD)内のパーティションは1つのことが多いのですが、あらかじめ2つ以上に分けてあるハードディスクもあります。

パーティションの結合-Windows_001

複数に分かれたボリュームを1つに結合する

例えばパソコン内にはハードディスクが1つしか入っていないのにエクスプローラーを見ると「ボリュームC:」と「ボリュームD:」がある…という感じですね。
こんな場合はパーティションが少なくとも2つ以上に分割されているはずです。

当記事ではこのように複数に分かれたボリュームを1つにする方法を解説します。

ディスクの管理からパーティションを結合する

このパーティションの結合作業は、Windowsの「ディスクの管理」というツールからマウス操作のみで行えるので、パソコンにそれほど詳しくない方でも簡単にディスクを1つにまとめることが可能です。

今回は例として、冒頭の画像にもあるUSB_SSD_1(E:)とUSB_SSD_2(F:)という名前で2つに分かれているボリュームを結合して1つのボリュームにしてみます。
このボリュームは動画や画像を保存するためのストレージ用のボリュームです。

作業前の注意点として、パーティションを削除すれば中のデータは全て消えます。
また、OSをインストールしているディスク内(通常C:)には削除すると不具合が出るパーティションがあります。Cドライブを操作する時は特にご注意下さい。

よく分からなければCドライブは操作しない方が無難です。

注意ポイント

  • 削除したパーティション内のデータは消える。
  • システムドライブ(通常C:)の操作は極力控える。

やり方は何通りかありますが、一番分かりやすそうな手順で進めます。
では早速やり方を見ていきましょう・w・

ディスクの管理を起動する

まず「ディスクの管理」を開きます。
これはWindowsに初めから入っているのでインストールなどは不要です。

  1. 検索ボックスに「diskmgmt.msc」と入力し、出てきた項目を開く。
  2. スタート(Windowsマーク)を右クリック→「ディスクの管理」を開く。

上のどちらの方法を使っても「ディスクの管理」が開けます。

パーティションの結合-Windows_004

操作するディスクを間違わないように注意

ディスクの管理を開いたら、自分が操作したいディスクを確認しましょう。

今回はパーティションが2つあり、それぞれUSB_SSD_1(E:)とUSB_SSD_2(F:)に分かれているディスク2(の中のパーティション)を操作します。

パーティションを削除して未割り当てを作る

操作するディスクを確認したら、ディスクのパーティションを削除します。
正確にはパーティション自体は無くならないので「ボリュームの削除」という操作になるのですが、これは言葉の綾です。

この操作によってパーティションを未割り当てという状態にすれば、パーティションを編集することが出来るようになるイメージです。

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USB_SSD_1(E:)の上で右クリック→「ボリュームの削除」

まず、USB_SSD_1(E:)の方(1つめのパーティション)を削除します。
パーティションを削除するには、名前の上で右クリックを押すと出てくるメニューの中から「ボリュームの削除」をクリックすればOKです。

パーティションの結合-Windows_009

確認画面が出るので、内容をよく確認して「はい」をクリックします。
必要なら他のドライブにデータを全てバックアップしましょう。

パーティションの結合-Windows_007

ボリュームを削除するとパーティションが未割り当てになる

ボリュームを削除すれば、パーティションが未割り当てという状態になります。

続けてUSB_SSD_2(F:)の方(2つめのパーティション)も同様に削除します。

パーティションの結合-Windows_008

USB_SSD_2(F:)の上で右クリック→「ボリュームの削除」

先ほど同様、右クリック→「ボリュームの削除」をクリックする。

参考

ここで「ボリュームの拡張」を押せば、未割り当てをUSB_SSD_2(F:)と結合する事もできます。つまりUSB_SSD_2(F:)を残したまま領域を広げられます。
が、全て削除してフォーマットする方が分かり易いので今回は使いません。

パーティションの結合-Windows_009

確認画面で「はい」を押す。

パーティションの結合-Windows_010

SSD内の全パーティションが未割り当てになった

これでハードディスク内のパーティションが未割り当てという1つのパーティションになりました。このように未割り当ては隣接していれば自動的に結合されます。

参考

ディスク内に回復パーティションがある場合、これは「ディスクの管理」からは削除できないので、コマンドプロンプトを使う必要があります。
【別記事】ディスクの回復パーティションを削除する方法。[Windows]

未割り当てをフォーマットする

最後に未割り当てとなったパーティションをフォーマットして使えるようにします。

フォーマットとは初期化のことです。
具体的には新しいボリュームのサイズや名前、ドライブレター(C:やD:)の割り当てなどを行います。これを行わないとボリュームがパソコンに表示されません。

パーティションの結合-Windows_011

未割り当ての上で右クリック→「新しいシンプルボリューム」

未割り当ての部分を右クリックし「新しいシンプルボリューム」を押します。

パーティションの結合-Windows_012

新しいシンプルボリュームウィザードの開始という画面が開きます。
これがフォーマット作業ですが、基本的には「次へ」で進むだけでOKです!

パーティションの結合-Windows_013

最大ディスク領域=シンプルボリュームサイズになっていることを確認して「次へ」をクリック。

パーティションの結合-Windows_014

必要ならドライブの割り当て文字(アルファベット)を変更することが出来ます。
基本的にはC、D、E…とアルファベット順に続き、そのまま進めば順番になるので「次へ」をクリックします。

パーティションの結合-Windows_015

次の画面も「次へ」で進めばOKですが、一応以下の点を確認しましょう。

確認ポイント

  • ファイルシステムがNTFSになっているか?
  • クイックフォーマットにチェックが入っているか?
  • 表示されるボリューム名が「ボリューム」のままで良いか?

この3点を確認します。特にファイルシステムは「FAT32」の時があるので...。
NTFSについては長くなるので割愛します。気になる方は調べていただければと思うのですが、基本NTFSでOKです。

なお、必要ならボリュームラベルの項目を変更すれば「ボリューム(E:)」のボリュームという名前部分を変更できますが、後から簡単に変更できます。(E:等は必ず付く)

パーティションの結合-Windows_016

最後の画面で、ここまで進めてきた設定の確認が出ます。
ザックリ確認したら「完了」を押してフォーマットしましょう。

少し待ってフォーマット中という文字が消えれば作業終了です!

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ボリュームの表示が1つになったか確認する

上記の作業でパーティションを結合し、ディスクをフォーマットしたら2つ出ていたボリュームが1つにまとまっているか確認します。

パーティションの結合-Windows_019

OKですね!
(E:)と(F:)の2つに分かれていたボリュームが、新しく「ボリューム(E:)」として1つのボリュームに生まれ変わりました・w・



まとめ

以上、Windowsでパーティションを結合して複数認識されるボリュームを1つにする方法でした。今回はあくまでパーティションの結合に関する基本の部分だけなので、主に(D:)以降のストレージで使える方法かと思います。

OSに使用している(使用していた)ボリューム(基本C:)の場合ですが、この場合はただのストレージ用のボリュームよりもパーティションの種類が多く、もっと複雑になるので上級者向けです。

パーティションの操作だけに絞っても削除、結合、拡張、縮小と色々あるので1記事にまとめるのは無理ですね( ´艸`)
また機会があったら別の操作についても書いてみます~

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ザキ

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X:@sologaku

プログラミングに興味があり情報系の大学を卒業。

新卒で社会人になるも数年で退職し今はフリーランスとして生きています。

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