パソコンにグラフィックボードを取り付けた後、画面が映らなかったり、グラボを認識しない時に確認したい内容をまとめました。
筆者自身グラフィックボードの取り付け・交換は何度か経験しているのですが、その時に悩んだことや詰まったことを主体に書いています。
グラボを差し込んでも上手く画面が出力されない時に参考にして下さい。
初めてグラボを追加した時にありがちな細かいミスまで解説します。
この記事の目次
グラボ追加後、画面が映らない、認識しない時の確認事項
グラフィックボード(GPU)の追加はPCゲームを高画質、高FPSでヌルヌル動かしたり、画像や動画の処理速度UPに効果的です。
パソコンにグラフィックボードを追加する手順は比較的簡単で、以下のような手順で取り付けることが出来ます。
グラフィックボードの取り付け手順
- マザーボードのPCI-Expressに差せるグラボを用意する。
- グラボをPCI-Expressスロット(基本は×16)に差し込む。
- パソコン側面とグラボの取り付けステーをネジで固定する。
- グラボに補助電源がある場合、電源ユニットから配線を接続する。
- マザボ側に付いている画面出力ケーブルをグラボ側に交換する。
- PCを起動して各ドライバー&ソフトをインストールする。
- 画質(解像度)やFPSなどをお好みの設定に変更する。
基本はグラフィックボードをマザーボードの差せるところに差し込んで、繋げられる配線を電源から繋いでグラボを固定するだけ!という感じで難しくありません。
ただ、何事も初めての時にはミスがつきもので、グラフィックボードを追加した後に画面が映らなかったり、パソコンに上手く認識されないということも多々あります。
そんな時に確認したい内容を初心者の方にも分かりやすいようにまとめました。
グラボ追加後に画面が映らない時にご参考下さい。では参りましょう・w・
確認項目1.PCIeスロット
パソコンのマザーボードにはPCI-Express(PCIe)と呼ばれるインタフェースがあり、ここにグラフィックボードを取り付けることになります。
PCI-Expressには「PCI-Express3.0」や「PCI-Express4.0」という世代。
そして「×16」「×8」というレーン数がありますが、ぶっちゃけグラフィックボードの場合は付くようにしか付きません。なのでグラボの接続場所を間違えるというミスはほとんど起こりません。
良くある接続ミスはグラボが最後までしっかり刺さっていないケースです。
これを確認しましょう。
グラフィックボードはPCI-Expressスロットの横にあるツメが閉じるまで押し込む必要があります。精密機器だからと遠慮しがちですが、しっかり押し込みましょう!
PCI-Expressにきちんとグラボが刺さっていないと当然パソコンにも認識されず、画面も出力されませんので注意です。
PCI-Expressが故障している可能性も...
可能性は低いですが、グラフィックボードが正常でもPCI-Expressのスロット側が故障していると当然グラボが認識されず、画面も出力されません。
こんな時は別のPCIeスロットにグラボを刺し換えてみるのもアリです。
例えば、×16レーンに搭載するグラボは×16レーンサイズの×8レーンに差し込んでも動きます。通信速度が半分になってしまいますが、スロット側の不備か、グラボ側の不備か?を見分けることは出来ます。
マザーボードの各ポートが故障する事はあまりありませんが、使用中に電源ユニットが死んだりするとたまに壊れます。
確認項目2.補助電源
続いて確認したいのがグラフィックボードの補助電源です。
グラボはパソコンの中でもかなり電力を食うパーツで、マザーボードから供給される電力だけでは十分な仕事ができないため、補助電源を接続するのが一般的です。
(小さいグラボなど、補助電源がないグラボもあります。)
補助電源は、パソコンに付いている電源ユニットから出ている6ピン、または8ピンを使用します。画像のように2つのピンを横に合体して使用するケースも良くあります。
今回試してみると補助電源を接続しないとグラフィックボードが動かず、画面も出力されませんでした。接続していても抜けかけていないかを確認しておきましょう。
高性能グラボは高容量の電源ユニットが必要
補助電源を差し込んでいても、貧弱な電源ユニットで高性能なグラフィックボードを動かそうとしている場合、電力が足りずにグラボが動かない可能性もあります。
特に一般的なデスクトップパソコンに高性能なグラフィックボードを追加しただけの場合だと、電源ユニットの容量は盲点になりがちなので注意しましょう。
電源ユニットの容量は大きければ大きいほど余裕があって良いのは良いです。
目安としてはグラボ1枚なら800Wほどあれば十分です。2枚差しやRTXクラスになると800Wでは厳しいかもしれません。
ドスパラの公式サイトに「電源電卓」という便利なツールがあります。(↓)
このツールを使えば電源ユニットの目安を計算することができます。
主に高負荷時になりますが、これで解決する可能性もあるので是非ご確認を!
確認項目3.画面ケーブルの接続
初めてグラフィックボードを追加した人は、画面出力ケーブルの接続場所を間違える人が結構多いと思われます。
グラフィックボードを追加した時は、グラボの端子にケーブルを繋ぎ変えます。
グラボをマザーボードに差した込んだだけでは飾りになってしまいます!
最近のCPUにはグラフィックボードが内蔵されているタイプも多いのでややこしいですね。このタイプだとマザーボード側の配線に画面出力ケーブルを繋いでいても普通に画面が映りますが、せっかくのグラボが使えていないので注意しましょう。
映像がグラボ出力かどうかを確認する方法
先述のように、グラフィック機能が内蔵されているCPUを使っていると本当にグラボが映像を出力しているのか不安になることがあると思います。
そんな時はWindowsなら「デバイスマネージャー」から確認することが出来ます。
デバイスマネージャーはデスクトップの検索窓に「デバイスマネージャー」または「devmgmt.msc」と打ち込めば出てきます。
デバイスマネージャーを開いたら、ディスプレイアダプターの項目を確認します。
例えば、画像の場合はオンボードのGPUでグラボではないことが分かります。
ここにグラボのメーカー(ドライバー名など)が表示されていればグラボから映像が出力されており、無事に動作していることが分かります。
グラボが認識しない時は初期不良の可能性も
基本グラフィックボードの取り付けに特殊な作業は必要なく、
- PCI-Expressにしっかり差し込む
- 補助電源ケーブルの接続と十分な電力
- 画面出力ケーブルの接続
この3点だけでパソコンに認識され、映像も出力されるはずです。
画面を映すだけなら、ドライバーもソフトも基本必要ありません。
(マザーボードによってはBIOSの設定変更等が必要な場合があるかもです。)
ドライバーや解像度といった設定は画面が映ってから行う作業になります。
ただし、グラフィックボードに初期不良があったり、故障していると当然パソコンに認識されず、画面も映りません。何かおかしい時はグラボ不良を疑って下さい。
実は以前、新品購入したグラフィックボードが初期不良!...という経験をしました。
その時の内容は別の記事(↑)に書いています。参考になりそうならご覧下さい。
まとめ
以上、グラフィックボードの追加後に画面が映らない、グラボを認識しない時に確認したい内容でした。
基本グラボはマザーボードに差し込んで配線を繋ぐだけで普通に動きます。
これといって特別な作業は必要ありませんが、実際に初めて作業するとなると接続や配線にミスが出たり、悩んだりすることがあるはずです。実際自分も初めてグラボを追加した時はパソコンに詳しい友人に手伝ってもらったのが懐かしくあります。
簡単ではありましたが、この記事が何かの役に立てば幸いです。
ではではこのへんで・w・