Windowsでドライブ内の回復パーティション部分を削除する方法です。
回復パーティションは万一システムにトラブルが起きた際に、パソコンを出荷時の状態に戻すためのデータが入っているいわばOS用のバックアップ領域です。
HDDやSSD内の回復パーティションは「ディスクの管理」からは削除することができない為、コマンドプロンプトでdiskpartというコマンドを使用して削除する必要があります。
コマンド操作ですが、順番に行えば削除するのはそれほど難しくありません。
この記事の目次
ディスクの回復パーティションを削除する方法
Windowsの回復パーティションは主にOSが入っているCドライブ内のパーティションの1つとして、OSのクリーンインストール時やアップデート時に自動作成されます。
回復パーティションにはドライブレター(C:やD:のアルファベット)が割り当てられないので、普通はエクスプローラーに表示されませんが「ディスクの管理」からなら確認することが出来ます。容量は500MB~1GB程度です。
回復パーティションにはパソコンを「出荷時」や「以前のバージョン」など、以前の状態に戻す時に使用されるデータが入っていますが、削除することが可能です。
ただ「ディスクの管理」には回復パーティションが表示されるだけで、削除することは出来ないので、Windowsのコマンドプロンプトを使って削除する必要があります。
実は前回の記事で、元々OSに使用していたSSDを外付け化して使おうとしたところ、この回復パーティションの削除が必要だったので今回削除した次第です。
この方法で回復パーティションを削除すればそのパーティションは未割り当てとなります。その後は記憶領域としても使用可能なので不要なら是非どうぞ!
では早速参りましょう・w・
コマンドプロンプトから回復パーティションを削除する
コマンドプロンプトでdiskpartを使って回復パーティションを削除する流れは以下の通りです。
- コマンドプロンプトを起動。
- 「diskpart」を実行してDiskPartアプリを起動。
- 「list disk」でディスクを表示、確認。
- 「select disk x」で削除したい回復パーティションがあるディスクを選択。
- 「list partition」でパーティションを表示、確認。
- 「select partition x」で削除する回復パーティションを選択。
- 「delete partition override」で回復パーティションを削除。
- コマンドプロンプトを閉じてパーティションを確認する。
こう書くと難しそうですが、順を追ってコマンドを叩けばそれほど難しくありませんのでご安心を。当記事では更に分かりやすく画像を使って説明します。
回復パーティションの削除に必要なコマンドについても以下に纏めておきます。
もちろん順番に使い方を書いているので、覚えなくてOKです。
回復パーティションの削除に使うコマンド一覧 | |
diskpart | DiskPartアプリを起動する。 |
list disk | 有効なディスクを一覧表示する。 |
select disk x | 操作するディスクを選択する。(xは番号) |
list partition | 選択したディスク内のパーティションを一覧表示する。 |
select partition x | ディスク内のパーティションを選択する。(xは番号) |
delete partition override | 選択中のパーティションを削除する。 |
作業が終わった後に頭の整理をしたい方はココを見返していただければと思います。
それでは作業手順を詳しく見ていきましょう!
コマンドプロンプトを起動する
まずはWindowsに始めから入っているコマンドプロンプトを起動しましょう。
コマンドプロンプトはWindowsの検索ボックスに「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力すれば出てきますので、起動して下さい。
ポイント
今回、回復パーティションを削除するのに管理者権限は必要ありませんでした。
(DiskPartアプリの実行が管理者権限になるのでOKな模様)
diskpartコマンドでDiskPartアプリを起動する
続いてコマンドプロンプトから「DiskPartアプリ」を起動します。
command
diskpart
と入力してEnterを押します。
DiskPartアプリの実行確認画面が出ますので「はい」を押します。
起動中のコマンドプロンプトと別でもう1枚「diskpart.exe」という画面が開きます。
diskpart.exeで順番にコマンドを叩く
DiskPartアプリ(diskpart.exe)が起動したら順番にコマンドを入力しましょう。
ポイント
コマンドは「Ctrl + C」でコピー「Ctrl + V」で貼り付けでき、コピペ可能です。
ここから先は画像と文字が離れると分かりにくいので、最低限の説明でいきますね!
command
list disk
と入力してEnterを押す。
ディスク一覧が出るので、回復パーティションを削除したいディスクを確認します。
僕の場合はディスク2が対象です。(Windowsのディスクを管理から確認可能。)
command
select disk 2
と入力してEnterキーを押す。(最後の数字はさっきのディスク番号です。)
「ディスク x が選択されました。」と出ればOKです。
command
list disk
と入力してEnterを押し、ディスクが選択されたかを確認します。
左側に「※」が付いているのがselect diskで選択したディスクです。OKですね。
command
list partition
と入力してEnterを押します。
選択中のディスクのパーティションが一覧で表示されます。
Typeが「回復」となっているPartitionの番号を確認します。僕の場合は2です。
command
select partition 2
と入力してEnterを押します。
「パーティション x が選択されました。」と出ればOKです。
command
list partition
と入力してEnterを押し、パーティションが選択されているか確認しましょう。
これも先ほどのディスク選択と同じで「※」が付いているパーティションが選択中のパーティションです。
command
delete partition override
と入力してEnterを押せば、ここまでで選択したディスク内の選択したパーティション(回復パーティション)が削除されます。
「DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。」が出ればOK!
これで回復パーティションの削除作業は完了です。
diskpart.exeとコマンドプロンプトの画面を閉じましょう。
(✕で閉じても良いですが、exitと入力して閉じるとヤッタ感が出ます←)
お疲れさまでした。
回復パーティションが削除できたか確認する
コマンドプロンプトでの作業が完了したら「ディスクの管理」で回復パーティションが削除されているか確認しましょう!
未割り当てになっているのでOKですね!
900MBから901MBになっており、なんだかお得な感じ・w・
ここまで来れば「ディスクの管理」から他のパーティションと同じ操作ができます。
他のパーティション用の拡張領域として使用するなど、好きに使ってやって下さい!
まとめ
以上、Windowsで回復パーティションを削除する方法でした。
ストレージ用のパーティションなら「ディスクの管理」から操作することが出来ますが、回復パーティションは特殊なパーティションなので削除したい時は今回のような作業が必要になります。
余談ですが、この度SSDを外付け化するにあたりこの回復パーティションは900MB程で削除も面倒...ということで残しておこうと思ったのですが、他のパーティションを結合する時に「この操作は、オブジェクトによってサポートされません。」のエラーが出て結合できなかったので削除しました。
同じエラーが出ている方は回復パーティションを削除すれば解決できるかもです。
ではではこのへんで・w・