iPhoneは使用できません&セキュリティロックアウトになるまでの流れ。[iOS16]

2023-06-01

iPhoneは使用できません-セキュリティロックアウト_eyecatch

iPhoneは一定数パスワードを間違え続けると「iPhoneは使用できません」や「セキュリティロックアウト」の状態になります。

間違えるたびにロック解除までの時間が伸びていくことは有名ですが、いったい何回間違えたら完全にロックされてしまうのか?

個人的に興味があったので、iPhoneの実機を使って実際に検証してみました。

デモ機は検証時の最新バージョンであるiOS16です!何かの参考にどうぞ。

iPhoneは使用できません,セキュリティロックアウトの検証

まずはじめに...当記事は以下のような内容をまとめています。

当記事の主な内容

  • 「iPhoneは使用できません」になるまでの回数とロック時間。
  • 「セキュリティロックアウト」になるまでの回数とロック時間。
  • 「iPhoneは使用できません」と「セキュリティロックアウト」の違い。
  • その他、iPhoneロック中に気を付けたいポイントや参考情報。

※ロックの解除方法については長くなるのでこの記事には書いていません。
(iTunesを使ってロック解除&復旧した時の内容は当ページ下部より)

iPhoneはFace ID(顔認証)やTouch ID(指紋認証)を使ったロック解除が一般的になってきましたが、パスワードを使うこともあると思います。
そんな時に気を付けたいのがパスワードの連続間違い。

iPhoneは使用できません-セキュリティロックアウト_001

一定数パスワードを間違えたiPhone

パスワードを忘れて何回も試行する時はもちろん、ポケット内でのゴーストタッチやお子さんのイタズラによるパスワードの連続ミスは最悪の場合iPhoneが完全にロックされて使えなくなってしまうことも...。そんな時に気になるのが、

  • パスワードを何回間違えたらiPhoneが使えなくなる?
  • 「xx後にやり直してください」の次は何分?何時間?

といった内容です。今回は検証時最新バージョンの「iOS16」にて検証しました。
では早速検証結果に参りましょう・w・

パスワード間違いでiPhoneがロックされるまでの流れ

パスワードの連続ミスにより、iPhoneが「iPhoneは使用できません」の状態または「セキュリティロックアウト」の状態になるまでの回数と、待ち時間をまとめた表が以下です。検証時のiOSのバージョンは16.xです。

「iPhoneは使用できません」になる回数とその待ち時間(iOS16版)
パスワード間違いの回数iPhoneの状態
1回通常(パスワード入力可能状態)
2回通常(パスワード入力可能状態)
3回通常(パスワード入力可能状態)
4回iPhoneは使用できません 1分後にやり直してください
5回iPhoneは使用できません 5分後にやり直してください
6回iPhoneは使用できません 15分後にやり直してください
7回iPhoneは使用できません 1時間後にやり直してください
8回 セキュリティロックアウト 3時間後にやり直してください
9回 セキュリティロックアウト 8時間後にやり直してください
10回セキュリティロックアウト(完全ロック:パスワード入力不可)

iOS16のiPhoneの実機で検証した結果、パスワードを連続で10回ミスしたところでiPhoneが完全にロックされました。9回までならミスしてもOKということですね。

注意ポイント

「iPhoneは使用できません」または「セキュリティロックアウト」の状態ではiPhoneは再起動しないほうが良いです。(理由は後述

また、パスワードを8回連続でミスした時点で「セキュリティロックアウト」の状態になりました。詳しくは後述しますが、この状態でも一定時間待つことでパスワードの再入力ができるようになります。

参考

パスワードは同じものを続けて打ち込んでもミスカウントされませんでした。
(例:1111111というパスワードを連続してもロック状態にはならない。)

ネットでiPhoneのロックについて調べると、パスワードを間違えるたびに待ち時間が伸びていき、やがて“47年後にやり直してください”の状態になってしまった…!!という感じの情報が見つかりますが、これは昔のバージョンのiOSの話みたいです。

今となっては古い情報なんですね~。
iOS16では「1分後」→「5分後」→「15分後」→「1時間後」→「3時間後」→「8時間後」→「アウト!」でした。

検証時の画像:iPhoneをロックしてみた

前項では「iPhoneは使用できません」および「セキュリティロックアウト」になるまでの流れを表でまとめましたが、ここで検証時の画像も載せておきます。

まずパスワードを4回連続でミスした時の状態。

iPhoneは使用できません-セキュリティロックアウト_002

パスワード4回連続ミス時

3連続ミスまでは待ち時間なしでパスワードが入力できますが、4回目になると1分経つまでパスワードの入力が出来なくなります。(当然iPhoneも使えません。)

1分後もミスすると次は5分待たないとダメ…その次は15分という感じです。
7回連続ミス(1時間後に~)まではこの「iPhoneは使用できません」の状態です。

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パスワード8回連続ミス時

そして8回連続ミスした時点で「セキュリティロックアウト」になります。

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パスワード9回連続ミス時

9回連続ミスでも「セキュリティロックアウト」の状態。
この“8時間後にやり直してください”の次はもう完全ロックです。

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10回連続ミス時:完全ロックアウト

9回までならミスOK。10回目のミスで完全ロックです。
以前のiOSではここで「iTunesに接続」という案内が出ていたのですが、今は出ないようです。iTunes以外のソフトが色々出てきたこともあるんでしょうねぇ。

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ロックされると応急電話しか使えなくなる

iPhoneはこんな感じの流れでロックアウト、使えなくなりました。
こうなるともう初期化して出荷状態に戻し、iCloudなどのバックアップからデータを復旧するしか手立てはありません。

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iPhoneは使用できませんとセキュリティロックアウトの違い

iOS16では、パスワードの7回目のミスまでが「iPhoneは使えません」。
8回以上ミスすると「セキュリティロックアウト」という状態になりました。

iPhoneは使用できませんと、セキュリティロックアウトの違いについてですが、基本は同じ状態と考えて問題ありません。
連続ミスの回数が一定数を超えた段階でセキュリティロックアウトが出る感じです。

今回の検証を通して分かったことですが「セキュリティロックアウト」の状態でiPhoneを再起動すると、再起動後は「iPhoneは使用できません」に変わりました。
言葉遊びじゃないですが、そんな感じみたいです。

ロック中はiPhoneの再起動に注意!!

パスワードの連続ミスによるiPhoneのロック中、つまり「iPhoneは使用できません」or「セキュリティロックアウト」の状態ではiPhoneは再起動しない方が良いです。

コレをどこに書こうか迷ったのですが、検索意図と少しズレるので後半にしました。
ロックアウト中にiPhoneを再起動しないほうが良い理由は以下3点です。

  1. 再起動によりロック解除までの時間がリセットされる。
  2. 再起動により接続していたWi-Fiの接続が切れる&接続できなくなる。
  3. インターネットに接続していないと「iPhoneを削除」ボタンが出ない。

ではそれぞれ順番に見ていきましょう。

ロック解除までの時間がリセットされる

「iPhoneは使用できません」または「セキュリティロックアウト」の状態でiPhoneを再起動すると、ロック解除までの時間がリセットされました。(今回の検証で確認)

例えば3時間のインターバル中に“1時間29分後にやり直してください”になるまで待ったとして、ここでiPhoneを再起動するとまた“3時間後にやり直してください”の状態に戻ってしまうという感じです。

iPhoneの再起動は待ち時間が伸びるだけなので注意して下さい。

Wi-Fi接続が切れる&再接続できなくなる

ロック中にiPhoneを再起動してしまうと、ロック前に接続していたWi-Fiが切れます。
そしてロックされているので再接続できなくなります。

上の画像は再起動前と再起動後の比較です。
見にくいですが、再起動後はWi-Fi接続できていないのが分かります。

なお、通信SIMが入っているiPhoneなら4G,5Gに接続することは可能です。

オフラインでは「iPhoneを削除」が出ない

iOS15.2以降のiPhoneではロックアウト中でも「iPhoneを削除」ボタンからApple IDを入力することで、iPhoneを初期化することが出来るようになっています。

この「iPhoneを削除」は、いざという時にスマホ単体で初期化する時に使えるのですが、iPhoneがインターネットに接続されている状態しか出ないらしく、Wi-Fiが切れてモバイル通信も出来ない状態だと「iPhoneを削除」ボタンが出なくなります。

ロックアウト中のiPhoneを再起動するとネットに接続すらできず、結果スマホ単体で初期化すらできなくなる状態に陥る可能性があるので、再起動は厳禁です。

検証結果と記事のポイント

長々と書きましたので、最後にポイントをまとめておきます。

記事のポイント

  • iPhone(iOS16)は10回連続でパスワードをミスすると完全ロックされる。
  • インターバル時間は、1分→5分→15分→1時間→3時間→8時間→完全ロック!
  • セキュリティロックアウトで再起動→iPhoneは使用できませんに変化。
  • ロックアウト中のiPhoneの再起動は厳禁!メリット一切ナシ!!

試していませんが、おそらくiPadでも同じような内容になるかと思います。

余談ですが、iOS14.8では5連続ミス時に1分後と出て少し違う結果になりました。
iOSのバージョンによってパスワード連続ミス時の挙動が大きく変わるようです。
昔は間違え続けると40年でも100年にも無限に待ち時間が増えた模様。
なので今回の記事も参考までにです。

完全ロックされたiPhoneは初期化必須です

最後に…
パスワードを間違えすぎて完全にロックされたスマホは初期化するしかないです。
初期化方法は以下の3つでしょう。

  1. 「iPhoneを探す」から初期化
  2. ロック画面の「iPhoneを削除」で初期化
  3. iTunes、その他のソフトを使ってパソコンで初期化

上記のいずれかの方法で初期化した後、バックアップ(があれば...)から復旧です。

セキュリティロックアウトを解除する“裏技”なんかありません。
裏技を語っているところでも結局は初期化→データ復旧なのです。
もちろん有料ソフトでもデータをそのままにロック解除なんて無理です。

過去に海外でFBIが事件捜査のためにiPhoneのパスワード解析をAppleに依頼したが、Appleはこれを拒否したという事もあります。そんなレベルの話です。

もし自分がスマホを落として、裏技や有料ソフトごときでパスワードを突破されると考えればゾッとしますよね・w・



ひとこと

スクショの通り、実は去年の9月にこの記事を書こうと検証、画像撮影までしていたのですが、書こうとすると面倒すぎて今日まで執筆できませんでしたw
書いてみれば5000文字に届こうかというボリュームになっちゃいましたね...。

調べると古い情報ばかりだったので、昔のiOSではなく現在のiOS16でのセキュリティロックアウトのあれこれを世に広めれれば幸いでございます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではではこのへんで・w・

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  • この記事を書いた人
ザキ

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プログラミングに興味があり情報系の大学を卒業。

新卒で社会人になるも数年で退職し今はフリーランスとして生きています。

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