iPhoneで画像をWebP(ウェッピー)ではなく、PNGやJPGでダウンロードして保存する方法です。
Safariなどでサイト上の画像を長押しして“写真に保存”を押した時、PNGやJPGを期待しているのにWebPで保存されている...!という事がよくあります。
そこで今回はiPhoneで画像をPNGやJPGで保存する方法をご紹介します。
この方法を使えば、サイトにあるPNGやJPGを直接読み込むことが可能です。
この記事の目次
iPhoneで画像をPNGやJPGで保存する方法
はじめに...iPhoneで画像の拡張子を気にしているような方ならご存じだと思うので、WebPとは?という前書きは割愛します。
現在のSafari(Ver14以降)はWebPに対応しているため、閲覧中のサイトにWebPとPNG(JPG)が用意されている場合はWebPの方が優先して読み込まれます。
なので、普通に“画像を保存”を押して画像を保存したあと、画像の拡張子を確認するとWebPになっていることがほとんどだと思います。
こんな感じですね。
では、WebPではなく従来のPNGやJPG形式で画像を読み込み、ダウンロード・保存したい時はどうするか?が本記事のテーマです。
iPhoneでWebPではなくPNGやJPGを読み込む
現在のSafariやChrome、Firefoxなどなど...主要ブラウザの大半はWebPに対応しているので、これらのブラウザを使うとWebPが優先的に読み込まれてしまいます。
パソコンなら拡張機能をインストールすることで、簡単にPNGやJPGが保存できるのですが、残念ながらスマホの場合は拡張機能が使えないのでこのワザも使えません。
で...iPhoneでWebPではなくPNGやJPGを読み込み、保存する方法を探した結果、WebPに非対応のブラウザもどきにしてWebPそのものを読み込まないようにする方法が現実的でした。
例えば、Internet Explorer(以下IE)はWebPに対応していない古いブラウザなので、IEでサイトにアクセスするとPNGやJPG(があれば)が読み込まれます。
ということで、iPhoneでPNGやJPGを読み込みたいならユーザーエージェントをIEに偽装してやればOKです。
ユーザーエージェントをIEに偽装する
iPhoneでユーザーエージェントが偽装できるブラウザ(アプリ)を探したところ、
- Lunascape
- Sleipnir
の2つが有名みたいです。今回は画像の保存方法が簡単な「Sleipnir」を使います。
「Sleipnir」を使えば、ブラウザのユーザーエージェントをSafariやChrome、Firefox、IEといった他のブラウザに変更することが可能です。
これを使って“僕はIEです”とサイトに伝えればWebPは出されないという事ですね。
では早速やり方を見ていきましょう・w・
Sleipnir(スレイプニル)をインストールする
「Sleipnir」は以下のリンクからインストールできます。App Storeから「Sleipnir」と検索してもOKです。
Sleipnir Mobile
Fenrir Inc.無料posted withアプリーチ
iPhoneにインストールしたら設定からUAを変更します。
ユーザーエージェントをIEに変更する
「Sleipnir」を起動したら、本マークをタップ。
するとブックマークが表示されるので、そのまま画面左上の設定に進みます。
設定画面が開いたら「Webサイトの表示方法」に進みます。
続いて「カスタム」をタップ。
すると「ユーザーエージェント」という項目が出るのでこれをタップ。
するとユーザーエージェントの一覧が出るので「Internet Explorer」を選びます。
ここではIE10にしましたが、IEなら何でもOKです。
これでWebPに非対応(PNG、JPGは対応)のブラウザの出来上がり!
この状態でWebPとPNG(JPG)の両方が用意されているサイトにアクセスすれば、WebPは読み込まれず、PNG(JPG)が読み込まれます。
UAを偽装したSleipnirで画像を保存する
「Sleipnir」の機能で、iPhoneのユーザーエージェントをInternet Explorerにしたら、後は普通に画像を保存すればPNGやJPGで画像が保存できます。
補足
WebP形式しかないサイトでは画像は表示されなくなります。
この場合はWebPをダウンロードしてからPNGなどに変換するしかないです。
PNGやJPGで保存したい画像を「Sleipnir」で開いて...
Safari同様、画像を長押しすればOKです。
許可の確認が出たら「OK」を押しましょう。
結果:iPhoneでJPGが保存できた!
最後に画像の拡張子がWebPではなく、PNG(JPG)になっているか確認しましょう!
ちゃんと「JPEG」になっていますね・w・
余談ですが、WebPは可逆圧縮と非可逆圧縮の両方に対応したフォーマットです。
つまり非可逆圧縮のWebPだった場合は、これをPNGやJPGに変換しても元の画質には戻らないという事です。
そんなこんなでサイトにPNGやJPGがあるなら、これを直接読み込んでダウンロードすることでWebPを変換するよりも高画質な画像を保存することが出来ます。
まとめ
以上、iPhoneで画像をWebPではなくPNGやJPGで保存する方法でした。
若干力業感がありますが、この方法以外は上手くいきませんでした...。
最後に備忘録として上手くいかなかった内容を以下にまとめておきます。
iPhoneでPNG,JPGを保存するために試したこと | |
試したブラウザ | ダメだった内容 |
スマホ版Chrome | 拡張機能が使えない |
スマホ版Edge | 拡張機能が使えない |
スマホ版Firefox | about:configが使えない |
Firefox Focus | about:configが使えない |
Firefox Beta | TestFlight経由しかインストールできない |
パソコンと違ってモバイル版のブラウザには拡張機能をインストールすることが出来ず、デベロッパーツールも工夫しないと動かないので断念。頼みの綱だったFirefoxもモバイル版だと設定が変更できずに断念です。
結局WebPではなくPNGやJPGを保存したいなら、
- 拡張機能でWebPを変換してダウンロード
- ブラウザの設定でWebPの読み込みを無効化
- WebP非対応のブラウザでアクセス
くらいしか手段はないと思います。はい...。
という事で今回はiPhoneのUAをIEに変更する方法をご紹介しました。
マニアックな記事ですが誰かの何かの役に立てば幸いです。
ではではこのへんで・w・