Windows10でPC起動時に自動的に立ち上げたいソフトがあったのでスタートアップにショートカットを登録したけど、再起動しても一向に立ち上がらない…
そのソフトは起動時に管理者権限で実行しないといけないようでした。
この記事ではWindowsで管理者権限が必要なソフトをパソコンの起動時に同時に立ち上げる方法をご紹介します。
Windows10のタスクスケジューラーを使用すると管理者権限が必要なソフトを「最上位の特権で実行する」ことができ、スタートアップのようにPC立ち上げと同時にソフトを起動することができます。
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この記事の目次
Windows10タスクスケジューラーで自動起動する方法
起動時に確認画面が出るソフトは基本的にスタートアップでは起動できません。
ユーザーアカウント制御というポップアップでソフト(アプリ)に許可を与える必要があるものですね。
このような起動に管理者権限を必要とするソフトをPCの立ち上げと同時に自動起動するには、タスクスケジューラーという機能を使います。
タスクスケジューラーの設定方法
では早速タスクスケジューラーを設定していきましょう!
(今回はReal TempというCPUなどの温度を常駐監視するソフトのために使用。)
まずはタスクスケジューラーを立ち上げましょう。
といってもWindowsに標準で入っているので簡単です。
デスクトップ左下の検索窓に「タスク」と入力すると検索候補にタスクスケジューラーが出てきますので立ち上げます。
続いて、「全般」「トリガー」「操作」「条件」「設定」と5つのタブがありますので順番に設定していきます。
タスクの作成-全般タブ
自動起動したいソフト(アプリ)を登録するためにスケジューラーにタスクを作っていきます。
手順は以下です。
- 右側のメニューの「タスクの作成」をクリック。
- 名前を入力(ソフト名など分かりやすい方が良い)。
- 最上位の特権で実行するにチェックを入れる。
タスクの作成-トリガータブ
続いてパソコン起動時(ログオン)にソフトを起動するように設定します。
手順は以下です。
- トリガータブに移り、新規(N)をクリック。
- タスクの開始がログオン時になっていることを確認。
- 特定のユーザーで自動起動したいユーザーを選択する。
タスクの作成-操作タブ
操作タブに移り、新規(N)をクリックすると新しい操作という画面が出てきますので、こちらで起動するアプリケーションの実行ファイルを指定します。
(実行ファイルはファイル名の後の拡張子が〇〇.exeというものが多いです。)
参照を押し、今回タスクスケジューラーに登録したいReal Tempというソフトの実行ファイルを指定しました。
タスクの作成-条件タブ
条件タブではソフトの起動を制御する条件を設定できます。
AC電源の接続は関係なく起動したいソフトなので、条件タブでは電源項目のチェックは外しておきました。
タスクの作成-設定タブ
設定タブでは「タスクの起動に失敗した時の再起動の間隔」などを設定できますが、今回使用するソフトは安定して起動しますのでデフォルトのままです。
一度登録してみてから動作に問題がある場合はこちらのタブをチェックしましょう。
以上で設定は終了です。OKを押すと新規タスクが登録されます。
作成したタスクの編集
作成したタスクは一覧に表示されますので、ダブルクリックすることにより先ほどの5つのタブが出現し、いつでも編集可能です。
パソコンを再起動して、登録したソフトが自動起動するか確認します。
お疲れさまでした。
追記
Windowsアップデート後、タスクスケジューラーに登録したソフトが自動起動しないことがありました。
一度ソフトの実行ファイル(.exe)を起動すると次回以降また自動起動するようになりました。詳しい原因は良く分かりませんが参考までにどうぞ。
まとめ
管理者権限が必要なソフト(アプリ)をスタートアップのようにPC起動時に自動起動するにはタスクスケジューラーを使用しましょう。
冒頭でも触れましたが、管理者権限が必要ではないソフトの場合はスタートアップという機能を使えばもっと簡単に自動起動の設定が出来ます。