Windows搭載パソコンでファイルの種類ごとに決められたソフトの関連付けを変更したり、初期化して元に戻す方法です。
ファイルを右クリックした時に出てくる「プログラムから開く」というメニューで拡張子ごとに開くソフトを決めておくことができ、ダブルクリックするだけで関連付けされたソフトが起動するアレです。
変更するのは簡単ですが、アイコンを含め初期化するには少し工夫が必要です。
執筆時の環境はWindows10ですが、11でも同じはずです。
この記事の目次
Windows:プログラムから開くの変更と初期化
Windowsでは、ファイルをダブルクリックした時に何のソフト(アプリ)で開くかを拡張子ごとに決めておくことが出来ます。
例えば「.txt」をダブルクリックした時はメモ帳で開くといった感じです。
この機能は“ファイルの関連付け”や“拡張子の関連付け”と呼ばれており、パソコンにインストールしてあるソフトの中から選んで設定することが出来ます。
この記事では関連付けしたソフトを変更したり、初期化して何もソフトを選択していない元の状態に戻す方法を解説します。
ポイント
拡張子の関連付けはレジストリ操作によって行われていますが、ソフトの変更や初期化だけなら難しい操作は必要ありません。
では早速詳しく見ていきましょう・w・
ファイルの関連付けを変更する方法
まずは拡張子ごとに関連付けする(された)ソフトを変更する方法です。
不要な方は次の項目までジャンプして下さい。
ファイルの関連付けは「プログラムを開く」から簡単に変更できます。
今回は「.php」という拡張子の関連付けを変更してみます。
ファイル上で右クリックし、プログラムから開くをクリックします。
するとPC内のソフトから、その拡張子に対応しているソフトの一覧が出ます。
ここで「常にこのアプリを使ってaaa.xxxファイルを開く」という項目にチェックを入れれば、そのソフトとその拡張子の関連付けが行われます。
これで「.php」ファイルにメモ帳が関連付けされました。
ファイルの関連付けの変更方法はこんな感じで簡単です。
同じ拡張子なら、ダブルクリックした時に毎回同じソフトで開けるようになります。
続いて、この方法で関連付けしたソフトを解除する方法も見ていきましょう・w・
ファイルの関連付けを初期化して元に戻す方法
ファイルの関連付けですが、以下のような理由で初期化したい時があると思います。
- ダブルクリック時に毎回開くソフトを選びたい。
- 関連付けされたファイルのアイコンを元に戻したい。
先ほどの場合だと「.php」はメモ帳で開くという設定になったため、以降は拡張子が「.php」のファイルをダブルクリックすれば毎回メモ帳が起動します。
そしてファイルのアイコンはメモ帳のアイコンになりました。
気になる人は少ないと思いますが、あまり編集しない拡張子のファイルはデフォルト設定にしておきたいものです。
ただ、ファイルの関連付けを初期化して元に戻すには少し工夫が必要です。
というのは「プログラムから開く」に“未選択”という設定がないからです。
そこで具体的には以下のような方法で元に戻すことになります。
- Windowsの「アプリ設定」で一括リセットする。
- 適当なプログラムを作り、関連付け後に削除する。
- コマンドプロンプトでレジストリを編集する。
- レジストリ操作ソフトを使って変更する。
3と4は長くなるので、この記事では基本的な1と2の操作方法を解説します。
先述の通り、ファイルの関連付けはレジストリ操作によって行われていますが、元に戻すだけならWindowsの設定からでも可能です。
関連付けを一括リセットする方法
まずは既に拡張子とソフトで関連付けされた設定を初期化する方法です。
正確には「Microsoftが推奨する規定値にリセットする」という内容ですが、元に戻すという意味ではこの操作で問題ないでしょう。
やり方は簡単で、Windowsの「既定のアプリ」から関連付けの初期化が行えます。
詳しい手順を書いておきます。
まずデスクトップ左下から設定を開きます。
設定からアプリに進みましょう。
あとは“Microsoftが推奨する規定値にリセットする”というところにある「リセット」を押せばOK!
なお、その下にある項目から既定アプリの設定を行うことも可能です。
拡張子ごとに関連付けするソフトを細かく設定したりすることが可能ですが、ソフトを何も選んでいない元の状態にすることは出来ません。
結果
リセットした後で「.php」ファイルのプロパティを確認してみます。
関連付けプログラムが「アプリの選択」となっていますね!
これがソフトを何も選んでいない元の状態という訳です。
関連付けを拡張子ごとにリセットする方法
ファイルの関連付けを一括でリセットするのはちょっと…
という方向けに拡張子ごとに個別で元に戻す方法も書いておきます。
この方法では、先ほどのプロパティのプログラムの欄が“不明なアプリケーション”になります。完全初期化ではなく、少しハックな方法ですが使えると思います。
ややこしいので手順を先に確認しておきましょう。
拡張子ごとにファイルの関連付けを元に戻すための手順は以下です。
- 「xxx.abc」など適当な拡張子のファイルを作る。
- 「プログラムを開く」から作ったファイルを選ぶ。
- 関連付けが適当に作ったファイルに変更される。
- 作ったファイルを削除する。
- 関連付けが“不明なアプリケーション”となる。
分かりやすく言うとダミーのプログラムを関連付けに設定しておき、それを削除することでファイルの関連付けを元に戻すというものです。
これで不明なアプリケーション≒ソフト未選択という状態にできます。
手順
では作業の流れです。
まずは適当なファイル(プログラムから開くに使う)を作ります。
名前も適当、拡張子も適当にします。
保存場所はどこでも良いですが、すぐに消すのでデスクトップでOKです。
拡張子を既存の「.txt」や「.exe」にするとそのアイコンになります。
本当に何でもよいですが、ここではデフォルトのアイコンに戻したいので存在していない拡張子「.abc」にしました。
ポイント
拡張子が表示されない!
という方はフォルダオプションで表示するように設定変更して下さい。
続いてファイルの関連付けを元に戻したいファイルを右クリックし、プログラムから開くをクリックします。
※「常にこのアプリを使ってaaa.xxxファイルを開く」にチェックを入れておくこと。
そして「このPCで別のアプリを探す」をクリックします。
あとは先ほど適当に作ったファイルを指定すれば良いのですが、初期状態では表示されないのでファイルの種類を「すべてのファイル」に変更します。
そしてそのまま開きましょう。
当然実行できませんがこれでOKです。
このままの状態では、ダブルクリックした時に作ったファイルが選べてしまうので、最後に適当に作ったファイルを削除しましょう。
右クリック→削除でOK!
結果
これで関連付けが“不明なアプリケーション”になります。
“アプリの選択”の時に比べて若干アイコンが小さいですね…
この方法は面倒なので、個人的には一括リセットがおすすめです。
まとめ
Windowsで「プログラムから開く」で選んだ関連付けを変更する方法、そして関連付けを初期化して元に戻す方法でした。
変更するのは簡単ですが、レジストリを使っているので元に戻すには少し工夫が必要なこともあります。
プログラムから開くに“アプリ未設定”のような選択肢があればもっと楽なんですけどねぇ…まぁファイルの関連付けの初期化に大きなメリットもないのですけどね。