AirPodsをWindowsのデスクトップPCで使いたい場合はどうすれば...?
この記事では、PCとAirPodsの接続方法とアダプターの選び方をご紹介します。
僕は普段使いのイヤホンとしてAirPods Proを愛用しているのですが、前々からパソコンにAirPodsを接続して使いたい!...と思っていました。
しかし、うちのデスクトップにはBluetooth機能が付いていません...そこで色々調べてAirPodsに合うBluetoothアダプターを探し、これを使ってパソコンに接続してみました。結果、全く問題なく使えたので色々なうんちくを記事にします。
この記事の目次
AirPodsをパソコン(Windows)で使う方法
はじめに...この記事では以下の内容をまとめています。
- AirPodsのプロファイルやコーディックなどの規格
- AirPodsを接続するのにお勧めのBluetoothアダプターは?
- WindowsパソコンとAirPodsを接続する方法
- パソコンでAirPodsを使った時の使用感(音質・遅延)について
まったり詳しくご案内しているので、お急ぎのは適当に読み飛ばしてね・w・
まえがき
僕は普段からパソコンの作業時には、AirPodsで音楽を聴きながらキーボードを叩いているのですが、AirPodsの接続先がiPhoneなので充電しながら聴いていました。
そう、まさしくこんな感じに...
作業BGMはYoutubeで聴くことが多いのですが、バックグラウンド再生が有料なこともあり、iPhoneの画面は基本付けっぱなし。やだなぁ~と思ってました。
そんなこんなだったのですが、今回やっと重い腰を上げてデスクトップPCにUSBのBluetoothアダプターを差し込み、パソコンとAirPodsを接続することに...。
結果、無事にWindowsパソコンでAirPodsを使うことができました!
最終的にはこう(↑)なりました。正直思っていたよりも快適です。
では順番に見ていきましょう・w・
AirPodsとパソコンはBluetooth接続できる
AirPodsはAppleの製品なので、iOSデバイスにマッチするように設計されています。
ただAirPodsの接続方法はBluetooth接続なので、iPhoneやMacといったiOSデバイスだけでなく、Bluetoothの機能さえあればパソコンでも普通に使うことができます。
(一部機能は制限。しかしノイキャンなどは使用可能で実用に足るレベルで使える)
また、僕のデスクトップのように元々Bluetooth機能がないパソコンでも、USBポートに「Bluetoothアダプター」を差し込むだけでBluetoothが使えるようになります。
このようにBluetoothでの接続方法自体は難しくありませんが、
といっても音質や遅延に影響するプロファイルやコーデックというのがあります。
つまりAirPodsの性能をパソコンとの接続時にも最大限に引き出したいなら、最適なBluetoothアダプターを選ぶ必要があるのです。
AirPodsはデータ通信にAAC、A2DPを使用する
Bluetoothの「プロファイル」や「コーデック」には複数の種類がありますが、AirPods(Por含む)が対応するコーデックはAAC/SBC。プロファイルはA2DPです。
音質や遅延に関しては「apt X」や「aptX HD」というコーデックの方が良いのですが、残念ながらAirPodsはこれに対応していませんので注意が必要です。
参考
- Bluetoothコーデック:音声データの圧縮方式(音質や遅延に影響)
→基本的に高性能なのは【SBC<AAC<apt系<LDACなど】の順になる - Bluetoothプロファイル:デバイス同士の通信規格(言語のようなもの)
また、公式サイトの仕様を見るとAirPodsでBluetooth5.0以上。AirPods ProはBluetooth5.3以上という指定があります。
つまり「AirPodsに合うBluetoothアダプター」の条件は以下の通りになります。
- パソコン自体(Windows11)に対応している。
- A2DPプロファイルとAACコーデックに対応している。
- AirPodsならBluetooth5.0以上、AirPods ProならBluetooth5.3以上。
一応コーデックはAACではなく、SBCでも使用可能ですが音質は悪くなります。
(SBCはBluetoothオーディオに最低限必須のコーデックのようなもの)
以上の内容がWindowsパソコンでAirPodsをできるだけ快適に使うポイントです。
AirPodsにおすすめのBluetoothアダプター4選
やっとおすすめ商品のご案内です・w・
僕が3時間ほど探し回った結果がコチラ。全部Amazonの★4以上にしました。
Bluetooth5.0と5.3で値段がそこまで変わらないのでBluetooth5.3で選びます。
AirPods(Pro)をWindows11のパソコンで使うなら、以下の商品がお勧めです。
どれも似たような性能なので、値段と見た目で決めて大丈夫かと思います。
TOKAIZ Bluetooth5.3アダプター
国産品で、他のアダプターと比較しても値段が安いことから僕はこれにしました。
今のところ何の問題もなく、パソコンでAirPodsが使えています。
Windows11ならソフト類のインストールも一切ナシ。
文字通り“差すだけ”でデスクトップにBluetooth機能が追加できます。
音質はパソコンで使ってもiPhoneと何が違うのか分からないレベル(僕の耳で)。
遅延に関しても全く問題ナシ!(Youtubeの音楽と字幕が完全に一致してます。)
低音もそれなりに効いているので大満足の1品。
特に理由がなければこちらの商品をおすすめします。
Poiget Bluetooth5.3アダプター
執筆時、一番よく売れていたのがこのアダプターです。
こちらでも良かったのですが、僕は見た目でさっきの商品にしました。
aptXに対応しているので、AirPods以外のイヤホンを持っている方にお勧めです。
気になるのはレビューに“使用時にソフトのインストールが必要”とある点。
この辺はパソコン周辺機器ならあるあるですかね...詳しい人なら問題ないでしょう。
GUROYI Bluetooth5.3アダプター
商品レビューの方でaptXの接続確認が報告されていました。
eppfun Bluetooth5.3アダプター
調べた中で最安値はコチラでした。とりあえず試したい時はこれ?
AirPodsをパソコンに接続する方法
Bluetoothアダプターの選定に時間がかかりましたが、ここから接続方法の解説。
AirPodsをWindowsパソコンに接続する手順は以下の通りです。
- パソコンのBluetoothをONにする(アダプターを差し込む)
- WindowsのBluetoothデバイスの追加設定を開く
- AirPodsの背面ボタンを押してペアリングモードを起動
- Windowsの手順に沿ってAirPodsを接続する
これは実際にやってもらうとできると思いますが、一応画像付きで解説します。
ポイント
iOS端末間でない限り、AirPodsのペアリング上限は1台のみっぽいです。
AirPodsをWindowsに接続後、またiPhoneで使うには再接続の必要があります。
(1度繋げた後はPC or スマホのBluetooth設定から「接続」を押すだけです)
では順番に見ていきましょう!
パソコンのBluetoothをONにする
まずはパソコンからBluetoothを飛ばします。
ノートパソコンの場合は任意のキーや設定でBluetoothをONにします。
今回はデスクトップパソコンなので、先ほど紹介した「Bluetoothアダプター」なるものを使ってBluetoothが使えるようにしました。
とはいっても今回購入したアダプターはソフト不要なので、差し込むだけです。
Windowsでデバイス追加の設定を行う
続いてWindowsにデバイス(AirPods)を追加します。
設定から「Bluetoothとその他のデバイスの設定」に進みます。
(タスクバーの検索欄に「Bluetooth」と入力すると1発です。)
Bluetoothの接続設定が開いたらそのまま「デバイスを追加」をクリックします。
追加するデバイスの種類が効かれるので、Bluetoothをクリックします。
WindowsがBluetoothを検索し始めるので、この状態になったら一旦パソコンの方は放置。AirPodsを操作して、AirPodsの方もペアリングモードにします。
AirPodsの背面ボタンを押してペアリングする
AirPodsをペアリング待ちの状態にするには背面ボタンを長押しです。
AirPodsの充電ケースの背面にあるボタンを5秒以上。
またはランプが白く点滅するまで長押ししましょう。
充電ケースの正面にあるボタンが白点滅になればOK!
この状態でしばらくするとWindowsにAirPodsが検出されるはずです。
そのまま指示に従って進めればペアリング完了です!
Bluetooth設定を開いてもAirPodsが接続されていることが確認できました。
パソコンでAirPodsを使った時の使用感など
最後におまけ。実際にWindowsパソコンでAirPodsを使っている人の使用感です。
かれこれもう数日間パソコンで使っていますが非常に快適です!AirPodsであっても他のイヤホンやスピーカーと同様、もちろんWindowsの音量調整ができます。
AACコーデックということで、音が悪かったり、遅延が発生してしまっても仕方ない...と思いながら接続してみたのですが、そんなことはありませんでした。
AACコーデックによる音質は?
AirPodsはせいぜいAACコーデック...という事で気になるのが音質。
今もパソコンでYoutubeを聞きならがこの記事を書いていますが、音質は良いです。
僕の耳ではiOSデバイス(iPhone)とWindows(パソコン)で音質がどうが違うのか分かりません。作業BGM程度の検証ですが、パソコンに接続しているスピーカーよりも全然良いです。
Bluetoothアダプターが良かったのか、個人的にはこれ以上望まないほど満足。
AACコーデックによる遅延は?
コーデックがaptXよりも劣るとされるAACでは、音声の遅延が懸念されていたのですが、これも全然体感できませんでした。
Youtubeで音を聞きながら字幕を眺めても全く遅延していません。
iPhoneで遅延していないので大丈夫なのでしょうか?よく分かりませんが大満足。
Bluetoothアダプターはブツブツ音が切れる?
Bluetoothアダプターを選んでいる時に調べていると、
AirPodsをパソコンで使うと音がブツブツ途切れる!
という悩みがあることを知ったのですが、僕は今のところ1回も途切れたことは無いです。恐らくこうなるのはコーデックとプロファイルの問題。
Bluetooth5.3、AAC、A2DPという条件さえ満たせば、アダプタータイプのBluetoothでも問題ありませんでした。
Bluetoothアダプターは離れると接続が切れる?
最後にBluetoothが飛ぶ範囲について。
これも全く問題ナシ。鉄筋コンクリート建物で2Fにパソコンを置き、AirPodsで音楽を聴きながら1Fまで移動して試してても、接続が切れることはありませんでした。
今回購入したこの商品に「最大通信距離20m」とありましたが、普通に強そうです。
AirPods用のBluetoothアダプターとしてはこれが正解でした。(くどいw)
僕は“良い商品”ってなかなか言わないのですがこれは良い。
逆に不満な点が無いってのが凄いよねぇ~。
まとめ
以上、AirPodsをパソコン(Windows)で使う方法についてのまとめでした。
前半はおすすめのBluetoothアダプター、後半はAirPodsの接続方法と使用感について。全部1つの記事に書いたので凄いボリュームになっちゃいました・w・
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
AirPodsをパソコンで使いたいと思っている方の何かの参考になれば幸いです。
ノイキャンを使いながらのYoutube垂れ流しっ!これは執筆作業が捗りますぅ~!!
ではではこのへんで・w・