hostsを編集してlocalhostを変更する方法。【Windows編】

localhostの変更方法_eyecatch

hostsファイルを編集し、localhostをexample.comなどに変更する方法です。

ローカル環境にApacheをインストールした場合、localhostを用いてサーバーにアクセスしますが、これを別のドメイン名に変更したい場合があります。

今回、XAMPPを使ってローカル環境にインストールしたWordpressのサイトURLをhttp://localhostからhttp://example.comに変更してみました。

ここではWindowsを使っていますが他のOSでも基本的な流れは同じです。

localhostを別の名前に変更する方法

localhost(ローカルホスト)は自分自身、つまりサーバー化したパソコンを示す特別なドメイン名ですが、これをexample.comなどに変更したい時のやり方です。

Windowsではパソコン内にある「hosts」というファイルをメモ帳などで編集すれば簡単にlocalhostという名前を別のものに変更することができます。

この記事ではXAMPP(ザンプ)を使ってローカル環境に構築したWordperssサイトのURLをlocalhostからexample.comに変更するという流れで手順をご紹介します。

localhostの変更方法_001

http://localhostでのアクセス

ローカル環境のサイトにはhttp://localhostでアクセスできるように設定しました。

localhostの変更方法_002

http://example.comでのアクセス

当然example.comのような別のドメイン名ではアクセスできませんが、このローカルサーバーにexample.comでもアクセスできるように変更してみます。

hostsファイルの場所

localhostを変更するには「hosts」というファイルを編集する必要があります。

Windowsではhostsは以下の場所にあります。

C:\Windows\System32\drivers\etc

なおこの場所はWindows7,8,10,11で共通とのことです。

localhostの変更方法_003

hostsファイルの場所

hostsはIPアドレスとドメイン名を紐づけするのに使われるファイルです。
例えば、hogehoge.comというURLへのアクセスでは123.45.67.8というIPアドレスのサーバーを参照する…というようにDNSサーバーによく似た感じのお仕事をします。

このファイルを編集してローカルサーバーのIPアドレスである「127.0.0.1」にexample.comを紐づけるイメージです。

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hostsの編集

hostsの場所が分かったら早速編集します。
編集作業はWindowsに付属しているメモ帳で編集&保存することが出来ます。

ポイント

hostsはシステムファイルなので保存時にウイルスバスター等にブロックされる可能性があります。
この場合はウイルスバスターを一時停止するなどして保存して下さい。

そのままメモ帳で開いても良いのですが、ここではショートカットして編集します。

localhostの変更方法_004

「ファイル名を指定して実行」を起動する

画面左下のWindowsマークを右クリックしてファイル名を指定して実行を押します。

そして名前の欄に以下のコードをコピー&ペーストします。

powershell -NoProfile -ExecutionPolicy unrestricted -Command "start notepad C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts -verb runas"

localhostの変更方法_005

hostsをメモ帳で管理者権限にて開く

こんな感じ…
あとはOKを押せばhostsがメモ帳で開きます。

動作確認済みですが、うまくいかない時は手動で開いて下さい…

hostsの最終行にコードを追加する

hostsをメモ帳で開いたら下記のコードを書き込みます。
(最終行にコピペでOKです。)

 hosts
127.0.0.1 example.com
localhostの変更方法_006

hostsの最終行にコードを追加した

こんな感じです。
編集、保存ができない場合はメモ帳で開く際に管理者権限で開いてみて下さい。

localhostの変更方法_007

http://example.comでのアクセス

これでlocalhostへのアクセスがexample.comでもアクセスできるようになります。

これで作業完了!お疲れ様でした・w・

ポイント

hosts編集後、ローカルサーバーにアクセスできない時はブラウザのキャッシュが原因の可能性があります。
Chromeの場合は関連記事↓の方法でキャッシュクリアを試してみて下さい。

以下はループバックアドレスについての補足です。

localhostとループバックアドレス127.0.0.1

hostsの編集作業で127.0.0.1というIPアドレスに対してexample.comを紐づけることでlocalhostを別のドメイン名に変更できました。

ではなぜ127.0.0.1というIPアドレスがlocalhostなのかというと、これはループバックアドレスと呼ばれるもので自分自身を指すIPアドレス、つまりlocalhostのIPアドレスとして使用されるためです。

ここを書き出すとキリがないのですが、IPv4では「127.0.0.1」を、IPv6では「::1」というものを使用することが出来ます。
localhostというURLへのアクセスは127.0.0.1(コンピュータ自身)が参照されるという感じです。

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http://127.0.0.1へのアクセス

なのでlocalhostへのアクセスは127.0.0.1でもOK!

localhostの変更方法_009

http://[::1] へのアクセス

::1へのアクセスでもOK!という事になります。
(ブラウザに入力するときは[]で囲みます。)

最後に今回使用したWordpressサイトのURL設定は以下のような感じです。

localhostの変更方法_010

WordpressのサイトURL設定

hosts変更後はここのlocalhostをexample.comに変更してもアクセスできます。

ローカル環境ということでlocalhostを別の名前に変更したところで自己満足の域を出ないのですが、うちのようなサイトではlocalhostと書くよりもexample.comと書いた方が分かりやすいので良いかな・w・



まとめ

以上、Windowsでhostsファイルを編集してlocalhostを変更する方法でした。

余談ですがサーバー引っ越し時など、DNSの浸透待ち時に旧サーバーにアクセスするという目的でもhostsファイルが使われたりします。

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ザキ

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X:@sologaku

プログラミングに興味があり情報系の大学を卒業。

新卒で社会人になるも数年で退職し今はフリーランスとして生きています。

少しでも誰かの役に立てれば...と思い、当サイトでIT関係のハウツーを発信しています。


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