iOS14以前のバージョンのiPhoneやiPadのショートカットでセキュリティ設定を変更し、信頼されていないショートカットを許可をONにする方法です。
この設定は初期状態ではボタンがグレーアウトしており、許可することが出来ませんが、ショートカットを1回実行すれば許可出来るようになります。
ネット上に公開されているショートカットレシピを使用するには必須の作業となります。後半では安全性についても触れています。
ショートカットを1回実行する流れも解説します。環境はiOS14.8です。
- iOS15に「信頼されていないショートカットを許可」がないのはなぜ?
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この記事の目次
信頼されていないショートカットを許可する
iOSのショートカットアプリで使用できるショートカットの種類はギャラリー内のものに限らず、ネット上にも色々なショートカットが公開されており、ダウンロードして使用できる時代になりました。
この度"Webを写真へ保存"という便利そうなショートカットを使わせてもらおうとしたところ、以下のようなメッセージが出ました。
"Webを写真へ保存"を開けません。
"ショートカット"のセキュリティ設定で信頼されていないショートカットが許可されていないため、このショートカットは開けません。
信頼されていないショートカットの許可が必要らしいので、ショートカットの設定を確認します。
許可ボタンを押せば良いだけだと思いきや、グレーアウトしていて押せません…
ボタンすぐ下の補足説明を見ると以下のように書かれています。
信頼されてないショートカットを許可するには、ショートカットを1回実行する必要があります。
という事で何でも良いのでショートカットを1回実行しましょう・w・
ポイント
既にショートカットを使ったことがあり、ボタンが押せる状態ならこのボタンをONにするだけでOKです!
ショートカットを1回実行する方法
許可されていないショートカットをONにするためにはショートカットを1回実行する必要があります。ここでは簡単にその1回を実行する方法をご紹介します!
実行するショートコードは何でも良いのですが、クリップボードにコピーするだけという処理が誰にでも無難そうです。これを1回実行しましょう。
まずショートカットアプリを開きます。
続いて+ボタンを押し、新規ショートカットを作成します。
アクションを追加を押します。
「共有」を選びます。(隠れているので右にスワイプ。)
「クリップボードにコピー」というアクションを選びます。
この状態で画面下の再生ボタン「」を押せば、このショートカットを実行することができます。これでショートカットを1回実行したことになります。
"コピーしました"というような文字は出ませんが、実行できているはずです。
信頼されていないショートカットを許可をONに変更する
ショートカットを1回実行したら、信頼されていないショートカットの許可ボタンが押せるようになっているかどうか再度確認します。
こちらの設定は以下の場所で変更ができます。
設定アプリ>ショートカット>信頼されていないショートカット
設定アプリを開きます。
アプリ一覧からショートカットを選びます。
「信頼されていないショートカット」が押せるようになっているはずです。
このボタンを押します。
確認が出るので「許可」を押します。
(この説明文についてはこの後書いています。)
その後iPhoneやiPadに設定しているパスコードを入力すれば作業完了です。
信頼されていないショートカットを許可がONになったことを確認しましょう。
あとはネット上で公開されているショートカットのダウンロードリンクをブラウザで開けばインストールを進めることができます。
冒頭で触れた"Webを写真へ保存"のダウンロードリンクをクリックしてみたところ、無事に追加できるようになっていました!
信頼されていないショートカットは許可しても大丈夫なのか?危険性はないのか?
信頼されていないショートカットを許可する時、およびショートカットの追加時に気になるのがセキュリティについて書かれた説明です。
許可する時には以下のような確認が出ていました。
"ギャラリー"以外のショートカットはAppleによってチェックされていません。信頼されていない提供元のショートカットを実行すると個人データが危険にさらされる可能性があります。
"個人データが危険にさらされる可能性がある"と言われれば誰でも「許可」することをためらいます。ということで公式サイトへのリンクとその補足です。
詳しい説明はアプリ内や公式サイトのユーザーガイドから確認することができます。
公式サイトへのリンクは以下です。
ショートカットの設定画面内にも詳しい説明があります。
設定アプリ>ショートカット>ショートカット共有とプライバシーについて…
以上です。
と言いたいところですが、分かりにくいのでポイントを書いておきます。
セキュリティについての補足とポイント
信頼されていないショートカットを許可、実行する時の安心要素と不安要素、その他のポイントを公式ユーザーガイドを参考に簡単にまとめます。
注意ポイント
個人的に考察した内容です。うのみにせず、参考程度に見て下さい。
スマホやiPad内の設定を変更するようなショートカットはオフラインで完結できますので、ここではWeb操作に関するショートカットに焦点を当てました。
信頼されていないショートカットを実行する時の安心要素は以下です。
- JavaScript実行時(Web操作時)にはマルウェアチェックやJavaScriptの分析が行われる。
- ショートカットごとにアクセスできる範囲(連絡先など)を制御することができる。
- Appleは共有ショートカットを確認、無効化、削除することが可能。(悪意の検証義務はなし)
- JavaScriptは基本的にクライアントサイドの言語なのでスマホ→Webという感じの処理となる。(スマホのブラウザ側で処理する)
対して不安要素は以下です。
- 知らない人が作成したコード(処理)が実行される。
- 許可および使用は自己責任となる。
- JavaScriptはある程度複雑なWeb操作が可能。
以上を踏まえると結局自己責任が答えです…
悪意のあるJavaScriptや処理内容を含むショートカットは追加しない、実行しないというのが正解です。
また、個人情報が載っているページやログインページなどでは他人が作ったショートカットを実行することは避けた方が良いです。大事な処理は自分で作りましょう。
紹介しているサイトが多かったり、使っている人が多いショートカットは安全とみて良いでしょう。
ショートカットの編集を押し、操作に不要なデータが使われていないか確認するのも安心材料になりそうですね。コードの内容が全て分かれば苦労しませんが…
ギャラリーにあるショートカットは安全
ショートカットアプリ内のギャラリーから追加できるショートカットについては許可が要りません。おそらく安全性の検証がされているのでしょう。
ショートカットの許可&実行が不安な方はギャラリーに同じような機能がないか検索してみても良いかもしれません。
まとめ
iOS14以前のバージョンならこの方法でショートカットレシピと呼ばれるものが使えるようになります。iOS15では少し仕様が変わったようで同じ項目はありません。