またまたサブのPCで問題が発生し、無事に解決できたので記事にします。
いつも通りパソコンを使おうと起動したところ、デスクトップ(背景)の右下に「システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」という見慣れない文章が表示されていました。
ある日突然出たので色々調べたところ、原因はBIOSの設定にあったようです。
直接の原因はBIOSのアップデートでTPM2.0が無効になっていたことでした。
この記事の目次
システム要件を満たしていません。[設定]に...とは?
ん~今日は記事書くかー!と思いながらパソコンを起動したところ、デスクトップに見慣れない文章が表示されていました。なになに?
システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください
とのこと。さっそく設定に移動して確認してみます。
設定画面はデスクトップ左下にあるWindowsスタートボタンを右クリックし、その中にある「設定」を開けば確認することができます。
この画面に「システム要件が満たされていません。詳細情報」というのがあります。
詳細情報の部分がリンクになっているようで、押せば以下のリンクが開きました。
外部リンク
【Microsoftサポート】
最小システム要件を満たしていないデバイスに Windows 11 をインストールする - Microsoft サポート
読んでみると、Windows11を動かすために最低限必要なシステム要件(スペック)がパソコンに備わっていない場合の内容のようです。
システム要件を満たしていないPCに無理やりWindows11をインストールした時に「システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」とデスクトップに文章が表示されるみたい...。
ん?Windows11は随分長いこと使ってきましたが...今更?
Windows11の最小システム要件について
そこでWindows11の最小システム要件とやらを調べると、Microsoftの公式サポートに要件が詳しく載っているページがありました。
外部リンク
【Microsoftサポート】
Windows 11 の仕様とシステム要件 | Microsoft
今まで問題なくWindows11を使っていたので、一番怪しいのがTPMです。
余談ですが、CPUやメモリ、ストレージやグラフィックカードに関しての最小要件は今どきのパソコンなら余裕でクリアできます。
ポイント
後日調べたところ、Windows11の最小要件はもう少し細かいことが判明。
例えばCPUにはサポート対象とそうでないCPUがあり、クロック数が1GHz以上という条件を満たしていても要件を満たせないCPUもあるようです。
さらに詳しい最小要件については別記事(↓)にまとめました。
そもそもこんな文字あったっけ?
と思い、数日前のスクリーンショットを確認してみました。
うーん...やっぱりこんな文字は出てません。
ということは何か設定を変更したためにシステム要件を満たさなくなってしまったと考えるのが妥当です。
ソフトでどの要件を満たしていないのか調べる
先ほどの参考リンクから、TPMの項目が最小システム要件に引っかかっている可能性が濃厚なのですが、確定したいのでソフトを使って調べます。
「PC正常性チェック(英:WindowsPCHealthCheck)」という専用ソフトを使えば先ほどの最小システム要件を調べることが出来るそうなのでインストールします。
一応Windows10でWindows11にアップデートできるか調べるためのソフトのようですが、Windows11でも普通に使えます。
外部リンク
【Microsoftサポート】
PC 正常性チェック アプリの使用方法 - Microsoft サポート
ソフトは上記のMicrosoftのサポートページからダウンロードできました。
ダウンロードしたファイルは「WindowsPCHealthCheckSetup.msi」というファイルでした。これをダブルクリックで実行してインストールします。
あとはソフトを起動して「今すぐチェック」をクリックすれば、Windows11の使用に必要な最小システム要件を満たしていない項目をチェックすることが出来ます。
チェックの結果、やはりTPM2.0が原因だそうです。
TPMについては書ききれないので、気になる方は追加検索して下さい。
TPM2.0が有効かどうか確認する
さらに公式サポートページを参考にしつつ、TPM2.0が本当に無効になっているか確認します。
デスクトップ左下のWindowsスタートボタンを右クリックし、その中からファイル名を指定して実行を起動します。続いて「tpm.msc」と入力してOKをクリック。
ここで「互換性のあるTPMが見つかりません。」と出れば無効になっている可能性大です。そして有効化はBIOSの設定から行う必要があるようです。めんどくせぇ...
BIOS設定でTPMを有効化する
ということでBIOS設定を開いてTPMを有効化します。
こちらもMicrosoftのサポートページにやり方が記載されていました。
外部リンク
【Microsoftサポート】
PC で TPM 2.0 を有効にする - Microsoft サポート
ここからはパソコン(使用しているマザーボード)によってやり方が異なるので簡単にいきたいと思います。自分に合うやり方は調べればすぐに出ます!(多分。)
一度パソコンをシャットダウンし、起動途中でF2を押してBIOSを立ち上げます。
あとはBIOSの設定内を進み、TPMの項目を確認、変更して保存すればOKです。
この辺はマザボによって違うので調べて下さい。
今回はASUS製のマザーボードだったのですが、BIOSを起動して「Advanced mode」>「詳細」>「PCH-FW Configuration」>「TPM Device Selection」の項目を
「Enable Discrete TPM」から「Enable Firmware TPM」に変更しました。
ASUSマザボはマウスが使える&日本語対応なので楽ですねぇ・w・
動作確認と振り返り
BIOS設定でTPMを有効にしたら早速確認します。
パソコンを起動してみると...
「システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」の文が無事に消えていました!
振り返ってみると最近BIOSのファームウェアが古かったので更新したところです...。
BIOSのアップデート時にTPMの設定が出荷時に戻っていたのが原因ですね( ;∀;)
なんでも出荷時にOFFになっているマザボも多いのだとか...
メインのPCはこんな文字出たことないので初めからONなのかな?
まとめ
以上、Windows11でデスクトップに「システム要件を満たしていません。[設定]に移動して詳細を確認してください」の文字が表示された時の対処方法でした。
今回はTMP2.0の項目がWindows11の最小システム要件に引っかかっていたのが原因でしたが、他の項目でもソフトを使えば解決すべき内容がすぐに分かるはずです。
自作パソコンなどで凝ったマザーボードを使っている方はBIOSを更新した時にTPMが無効になっているかもしれませんのでご注意を!ではではこのへんで・w・