今まで3年、2000時間ほど問題なく使っていたマウスの調子が悪くなりました。
反応が鈍いというかクリックしても反応しなかったり、ドラッグ中にクリックが途切れたりということが頻繁に発生するようになりました。
色々試した結果マウスを買い替えることなく、無事に解決しましたので作業内容をまとめました。
LogicoolのEX ERGOという無線&電池内臓タイプのボールマウスを使っているのですが、他のマウスでも対応できる内容です。
PCはWindowsを使っていますので、そちらで行える有効そうな設定もご紹介。
PCとの接続、断線など基本的なトラブルについては省略します。
簡単に試せる方法からご紹介!この手の問題は結局しらみ潰しです。
この記事の目次
マウスの反応が悪い時の解決方法
マウスの調子が悪いといっても様々なケースがあります。
今回は今まで問題なく使っていたマウスのクリックが反応しなかったり、ドラッグが途中で切れたりしてうまく操作できない事が頻繁に起こった時の対処法です。
マウスの電池切れや接続ミス、掃除やガラス面での使用などの基本は省略します。
追記
今までこちらの方法で凌いできましたが、使用時間が約4000時間を超えたころにはマウスの左クリックが使い物にならなくなりました。
その後、分解して接点復活材を試したところ絶好調ですので追記です。
ここでは邪魔になるのでページの最後の方にリンクを載せています。
結局チャタリングが治る可能性が一番高いのはセンサー自体の修理かもしれませんが、分解の前に当記事の内容も一度お試しいただければと思います。
マウスのチャタリングの確認方法
マウスの操作が上手くいかない不具合をチャタリングというらしいです。
本当にチャタリングが発生しているか確認するにはWindowsに付属しているペイントツールなどで線を引くと分かりやすかったです。

ペイントソフトの描画で線が途切れる(ドラッグに失敗)
ペイントで線を引くにはマウスをクリックしてドラッグしますが、マウスに不具合が起きていると画像のようにうまく線が引けない場合があります。
マウスの調子が悪いとイライラします…左クリックを押す力が次第に増しますw
チャタリングの原因については、静電気によるものやPCとの接続によるもの、ソフトウェアが原因などパッとしませんので順番に解決策を試していきましょう。
マウスの静電気を放電する
まず簡単な方法。マウス内に蓄積した静電気を放電する方法です。
長時間マウスを使っていると静電気が帯電し、マウスが信号を送るのに支障をきたす場合があります。
やり方
- 電池式の場合は、電池を取り外して10秒程度左右のクリックを押しまくる!
- 内臓電池の場合は電源をオフにして10秒程度左右のクリックを押しまくる!
追記
連打も良いですが、クリックの長押しが結構有効でした。
一番治らなさそうな方法ですがお試しあれ!
経験上なかなかの確率で(一時的に...)復活します。
治ったらラッキー!
電池の充電量を変えてみるのもあり?
フル充電を試すのは定番ですが、僕の充電式マウスの場合なぜかフル充電だと不具合が多発します。
バッテリーの目盛りが3目盛り中1目盛り減ると絶好調になるのです…
室温や湿度が変わるだけでマウスの調子が悪くなるという話も聞きましたので、もしかしたらバッテリー残量で調子が狂うこともあるのかもしれません。
追記
結局1目盛り減っている状態でも調子が悪いことが多くなってきました。
クリックのセンサーユニットそのものがダメになりつつあるようです。
マウスの子機(レシーバー)の位置を変える
ワイアレス(無線)タイプのマウスの場合、Bluetoothを使わない場合、マウス専用の受信機(レシーバー)をUSBポートに差し込んで使用しますよね。

Logicool製のUnifyingレシーバー
このレシーバーの位置がマウスから離れていたり、何かの陰になっているとマウスの反応が悪くなったり、遅れたりします。
公式サイトには10mまでOK!とありますが、このレシーバーの位置も大事です。
以前デスクトップPCの背面のUSBポートに挿していて調子が悪かったのですが、PCの前面に移動したところマウスがサクサク動くようになりました。
レシーバーを差し込んでいるUSBポートに不具合がある可能性もあります。
確認ポイント
- マウスとレシーバーの間に障害物はないか?
- レシーバーを挿しているUSBポートを変えてみる。
- マウス本体のバッテリーも要確認。
これで治った方はUSBの延長ケーブルを使って、マウスに更に近い位置にレシーバーを設置するのもアリです。
そんなに移動しないなら台座付きの延長ケーブルも良いかも。
レシーバーの買い替えについて
数カ月後の追記です。
またチャタリングが頻発するようになったので、本体よりレシーバーが問題?
と思い数千円出してレシーバーを新調したのですが、効果はありませんでした。
レシーバーの不良を疑って買い替えてみようと思うのなら、先に接点復活材を買って試してみることをオススメします。
同じ数千円ほどのお金ですが、何度もマウスチャタリングが再発する場合は、接点復活材を使う方法の方が治る可能性が高いです。
新しいモデルは小型化されていたので全くの無駄ではなかったですが…少し後悔。
パソコンを再起動する
ここまでくるとマウス本体よりもパソコン側に問題があるかもしれません。
一度パソコンを「再起動」すれば治ることがあります。
注意点ですが、シャットダウンではなく再起動です!
最近のパソコンはシャットダウン≒スリープです。
再起動か完全シャットダウンをお試しください。
ここから先はWindows10での設定になります。
USBセレクティブサスペンドを無効にする
PC側のUSBポートの電源プランを見直してみます。
USBセレクティブサスペンドというのがWindows10の初期状態で有効になっているのですが、この機能は一定時間経過するとUSB機器の電源を切るというものです。
プリンターなどの機器を繋ぎっぱなしにしている時に消費電力を抑える機能です。
これが悪さをすることがあるので無効にしてみます。
(画像はクリックで拡大可能です。)
どこからでもいいので電源プランの編集を開きます。
使っている電源パフォーマンスの横にある「プラン設定の変更」をクリック。
「詳細な電源設定の変更」を押すと電源オプションが開きます。
電源オプションが開いたら
「USB設定」>「USBのセレクティブサスペンドの設定」に進む。
(ダブルクリックか+ボタンで進めます。)
設定の項目を無効にして適用しましょう。
ノートパソコンなんかの場合これが効きそうな…
マウスのデバイスドライバーを削除する
マウスに使っているWindows標準のマウスデバイスを削除してみます。
マウスデバイスは必須なので削除してもすぐにインストールされるはずです。
(PC環境が違いますので、試す場合は自己責任でお願いします。)
何かのソフトをインストールした後など、PC内の環境が変わった時にはドライバーが上手く動作しなくなっているかもしれません。
以前アンインストールしてからインストールし直すと治ったことがあります。
正直「このデバイスは正常に動作しています。」はあまり信用できません。
どこからでもいいですが、Windows10の場合画面左下に「デバイスマネージャー」と打ち込むのが速いです。
マウスとそのほかのポインティングデバイスを押す。
HID準拠マウスが出ると思うので右クリックのメニューからアンインストール。
確認画面が出ます。
削除すると一時的にマウスが使えなくなるので注意!
僕の場合はアンインストール後、マウスのレシーバーをUSBポートに挿しこんだ時点でマウスデバイスが再インストールされました。
(シャットダウンしても再インストールされました。)
マウス専用のソフトをインストールし直す
ハイエンドモデルのマウスは基本的にマウス専用のソフトが付いています。
Logicoolのマウスでは「Logicool Options」というソフトウェアがあります。
ボタンに任意のキーを割り振ったり、感度を調整したり、Flowという機能を使えたりするのですがこれをインストールし直してみます。
公式サイトからセットアップファイルをダウンロードしておき、PCからソフトをアンインストール後、インストールし直すだけです。
キーの割り当てなどは初期化されますが、仕方ないです。
ここまでやってパソコンをもう一度再起動するとやっとマウスが治りました!
分解して接点復活材を使うのも有効
一番壊れやすいのが左クリックかと思います。
右クリックの何十倍、何百倍も使用しますので安いマウスだとすぐにダメになることもあります。
マウスの調子が悪い箇所が左クリックだけの場合は分解してみるのも良いです。
マウスを分解するとクリック時にカチカチ鳴るスイッチ部分があり、ココを重点的に掃除してから接点復活材を使用することで治せる可能性は結構高いです。
追記
ついにマウスが使い物にならなくなったのですが、接点復活材で治りました!
別の記事(↓)に作業内容を詳しく書きましたので、良かったら見てください!
-
- マウスのチャタリングを接点復活剤で修理しました。約4000時間使用したマウスの左クリックがあっけなく治りました!
続きを見る
ただマウスの分解には星形ネジを回せる専用ドライバーが必要になるので、接点復活材とドライバーを合わせると数千円の出費にはなります…
- レシーバーを買い替えてみる:数千円
- 接点復活材を試してみる:数千円
- マウス本体を買い替える:数千~1万前後
諦めて潔くマウスを買うか数千円で治る方に賭けてみるかは迷うところですね・w・
マウス本体の物理的破損(寿命)
一般的にマウスの寿命は1000万クリック、3年ほどと言われています。
約3年、2000時間以上使ってきた僕のマウスは限界が近いのかもしれません。
今回はドライバーとマウス専用のソフトウェアを入れ直してPCを再起動すると治りましたが、これで治らなかったら正直マウスを買い替えようと思っていたところです。
その後、更にひどくなり接点復活材を試すとうまくいったので修正します。
今は接点復活材もダメだったら買い替えようと思っています。
僕はマウスに不具合が出た時、他の端末では試しません…原因の特定にはいいのですが、他の端末で使えても意味がないのです。
いつものPCでマウスが快適に使えないなら買い替えます。
まとめ
時間を食いましたが、まだマウスが使えるようで良かったです・w・
マウスの調子が悪くなったら買い替えるのが速いのですが、なんせハイエンドモデルは1万円チョットするのでなかなか…
皆さんのイライラ解決のお助けになったことを願います。