Windows11で使えるペイントですが、2023年8月17日あたりにとてつもない改悪アップデートがありました...。こちらの内容について速報です。
Yu Gothic UIに戻る、文字サイズが10.5、文字色が一括変更しかできない...
この辺が更新後のペイントを使ってハッキリ分かる改悪点と言えそうです。
小規模の改善らしいですが、ペイントが使い物にならなくなるくらいの大規模な改悪となってしまっています。
追記
2023/12/12のWindowsアップデート「累積更新プログラム (KB5033375)」により、当記事で書いたペイントの不具合は改善されました!
この記事で書いたWindows11用ペイントの不具合は現在修正されていますが、誰かの役に立つかもしれないので当記事はアーカイブとして残しておこうと思います。
この記事の目次
Windowsペイントの動作がおかしくなった件
日本では2023年のお盆が明けたころ、Windowsペイントに異変が起きました。
Windowsで使えるお馴染みの「ペイント」にひどい仕様変更が反映されたのです。
アプリの見た目こそ変更されていないものの、2023年8月の中旬にシレッと自動更新(アップデート)されていたようです。それは良いのですが、その仕様変更がもはやバグを量産しただけ...という感じになっています。
僕はこのような内容の記事はあまり書かないのですが、拡散せずにはいられないくらいひどい内容なので速報として記事にします。
2023年8月の自動更新でペイントに出た不具合
当記事をお読みの方は既にご存じかと思いますが、2023.08.17付近の自動更新を受けたペイントは、もはや使い物にならない状態になっています。
v11.2304.30.0付近のペイントに起きている不具合には以下のようなものがあります。
- デフォルトの書体が「Yu Gothic UI」になる
- フォントサイズが記憶されない(10.5などになる)
- 変更したフォントが「Yu Gothic UI」に戻ってしまう
- 文字色を一部(ドラッグした部分)だけ変更することが出来ない
- フォントサイズ変更後にEnterを押しても決定できない
- ブラシボタンの使用時間に違和感がある
特に書体が「Yu Gothic UI」に戻ったり、色が一括変更されてしまう点が致命的です。
どれだけ致命的な不具合か?を伝えるために実際の挙動をGIFにしてみました。
書体が「Yu Gothic UI」に戻ってしまう様子
「ペイント」をインストールし直して、初期設定の状態で動作確認した様子です。
テキスト(Aボタン)を押すと書体が「Calibri」、フォントサイズが10.5になります。
そしてテキストボックスを出した瞬間なぜか「Yu Gothic UI」になり...
挙句の果ては書体を変更しているにも関わらず、テキストボックスを出すたびに書体が強制的に「Yu Gothic UI」に戻されてしまいます。ひどすぎる。
あとフォントサイズ変更してからEnterを押してもなぜか確定されません...
文字色が全て変更されてしまう様子
続いて、テキストボックス内の文字色が部分的に変更できない不具合のGIFです。
従来のペイントなら「aaa bbb ccc」という風に簡単に一部分の文字色だけを変更することが出来たのですが...
アップデート後のペイントは、文字色を変更したい部分をドラッグで指定しているにも関わらず、テキストボックス内の全ての文字色が一括で変更されてしまう始末。
どうやって一部の文字色を変えるかって?テキストボックスを2つ使うんです。
これをバグと言わず、仕様変更と言う方が無理がありますね( ;∀;)
余談ですが、グリッド線も超絶見にくいデザインに変更されていました。
どうしたペイント...色々めちゃくちゃデス。。。
ペイントのレビューにも酷評があふれる
これ以上僕から言うのは酷なので、皆さんの意見であるレビューを見てみましょう!
Microsoft Storeのペイントのページにあるレビューを抜粋したものが以下です。
勝手に仕様を変えるな!
急にデフォルトのフォントがYu Gothic UIに変わった。フォントを選びなおしても一々デフォルトフォントに戻るのがうっとうしい。また、前Ver.とフォントのサイズが違う。左上を起点にして書き始めた場合でも文字の場所が違う。フォーマットを合わせているのにこういう変更は甚だ迷惑。すぐに元に戻してほしいSeiichi 2023年8月14日
改悪の天才
ズームがワンクリックですごく縮小・拡大されるようになり、利便性が著しく低下したかと思えば、文字を入れようとすると、フォントとサイズがリセットされるクソ機能まで追加! ここまで思い切った改悪をできるのは素晴らしいと思いました。T 2023年8月16日
仕様変更されてから、ペイントのレビューには★1が大量に増えていました...。
海外のMicrosoft Storeの方もチェックしてみましょう~
How to ruin a good thing:
I'm an artist, I used to use this app on daily use. It auto updated tonight and genuinely can't use it. The scroll bar is broken. The brush buttons work only half the time. And the swooshing motion added when zooming in gives me a headache. I need this program to do my job as a stylized artist. Fix it.Unknown Aug 16, 2023
“良いものを台無しにする方法”と題してあります...海外からも修正を望む声が。
国内外問わずボコボコです。なぜこの状態で世に出てしまったのか不思議。
対処法:修正を待つか旧ペイントを使おう
ここまで紹介してきた通り、しれっと自動更新されてからWindows11用のペイントはひどい仕様になってしまいました。初見時はパソコンの不調を疑ったほどです。
まさかこれが仕様だとは思わなかったので、ペイント自体の「修復」や「リセット」を行ったり、ペイントの再インストールも試みたりもしました。
結果、何をやってもこれらの不具合は治りません。仕様なので。
ということで、今ユーザー側ができる対処法は以下の3つかなと思います。
- 次回のアップデートで全ての機能が“改善”されるのを待つ
- Windows10で使えていた旧ペイント(mspaint)を使う
- ペイントの使用をやめて他のソフトをメインに使う
ペイントを使いたい!という方は従来の旧ペイントをインストールするのがお勧め!
Windows11に旧ペイントをインストールする方法については別の記事(↓)に詳しく書きましたので、ぜひご参考下さい!
待つだけ程辛いものはないので、この機会に他のソフトを探すのも良いと思います。
追記:2023年12月の更新で修正されました!
後日追記です。
2023/12/12にリリースされた、
x64 ベース システム用 Windows 11 Version 22H2 の累積更新プログラム (KB5033375)
というWindowsアップデートを行ったところ、当記事で紹介したWin11用ペイントの不具合が解決されました。該当の更新プログラムは以下。
かれこれ4カ月が経ちましたが、やっと修正アップデートが来ました...。
まとめ
以上、2023年8月17日ごろに行われたペイントのアップデート(自動更新)によってWindows11のペイントが色々おかしくなっているよ~!今は使い物にならないよ~!という速報でした。
いつ修正されるのか...急がないとペイントユーザーがいなくなっちゃいそうです...
僕はちょくちょくペイントを使うので、Windows11に旧ペイントをインストールしたのですが、やっぱり新ペイントよりも旧ペイントの方が使いやすいですね。
今は旧ペイントに戻る良い機会になったと思っています。
ではではこのへんで・w・