Windows標準のシステム音(効果音)を別の音声ファイルに変更する方法です。
Windowsでは、サウンドの設定から(一部の効果音を除き)エラー時の警告音などを別の音声にカスタマイズすることが出来ます。
最近はパソコンの効果音もフリー素材としてネット上に多く公開されているので、お好みの効果音に変更すればパソコンに愛着が湧くはずです。
やり方はWindows11で紹介しますが、以前のOSでもやり方は殆ど同じです。
この記事の目次
Windows11:効果音を変更する方法
さっそく本題から行きたいところですが、まず初めに、Windowsのエラー時の警告音などの効果音の保管場所について触れておきましょう。
Windowsで使用される効果音は以下の場所に保管されています。
C: > Windows > Mediaフォルダ内
「Media」フォルダ内にある、拡張子.wavの音声ファイルがWindowsの効果音です。
例えば、警告音は「Windows Background.wav」という名前の音声ファイルになっており、エラー時にはこのファイルが呼び出されて再生される感じです。
今回はこの効果音を例に、これを任意の音声ファイルに変更してエラー時の警告音をカスタマイズしてみましょう!
それではWindowsの効果音の変更手順を詳しく解説していきます・w・
事前準備:音声ファイル(.wav)の用意
まずはパソコン内に変更したい音声ファイルを用意しておきます。
Windowsの効果音には拡張子が「.wav」の音声ファイルが使われるため、事前準備として「.wav」形式の音声ファイルが必要になります。
mp3など、wav以外の拡張子は使えないので、事前に変換しておきましょう。
各種ソフトを使って変換しても良いですが、手っ取り早くwavに変換したいなら以下のようなオンラインのファイル変換サービスを使用すると便利です。
外部リンク
アップロードに抵抗がある方は「wav変換 フリーソフト」などで検索すればソフトが出てくるので、それを使ってwav形式の音声ファイルを用意しましょう。
今回はエラー音に差し替える音声ファイルとして「original error sound.wav」という音声ファイルを用意しました。エラー時にこれを鳴らすように変更してみます。
今回使用する音声の長さは8秒ですが、効果音には長い音声も設定できる感じです。
ポイント
音声ファイルは後で移動しない所・分かりやすい所に保存しておくと良いです。
効果音の変更手順
Windowsの各種システム音(効果音)は「サウンドの設定」から変更できます。
「サウンドの詳細設定」を開く
この「サウンドの設定」の開き方は複数ありますが、どこから開いてもOKです。
タスクバーの検索から「サウンドの設定」と検索して開くのが手っ取り速いです。
画面が開いたら、画面を下までスクロールして「サウンドの詳細設定」に進みます。
この「サウンドの詳細設定」画面の上部にある「サウンド」というタブから、今回の目的であるWindowsの効果音・プロファイルを変更することができます。
ちなみに「サウンドの詳細設定」は“ファイル名を指定して実行”に「mmsys.cpl」と入力することで直接開くことも可能です。
どの方法でも良いのでこの画面を開きましょう。
効果音を任意の音声ファイルに変更する
「サウンドの詳細設定」が開けたら、効果音を変更してみましょう。
効果音を変更する前に、サウンドのプロファイルが「Windows 標準(変更)」になっているか確認しておきます。なっていない場合は変更しておきましょう。
続いてプログラムイベントの一覧から、変更したい効果音を選びます。
今回は、Windows11の標準の警告音(エラー音)である、“トゥルルゥ~ン♪”を変更したかったので「一般の警告音」を選びました。
変更したい効果音を選んだら「参照」をクリックします。
ここで用意しておいた音声ファイル(拡張子.wav)を指定します。
今回は「original error sound.wav」というファイルを指定しました。
これで準備OK!1つだけ変更するなら「OK」を押して終了。
他の効果音も変更するなら「適用」を押して続けて同じ手順で変更しましょう!
なお、必要なら「テスト」を押して音声を再生することも可能です。
ポイント
標準の効果音から変更されている効果音については、黄色のスピーカーマークが付くようです。
変更した効果音を元に戻す方法
続いて先ほどの手順で変更した効果音を元に戻す方法です。
これは簡単で「サウンドの詳細設定」を開いて、サウンド設定(プロファイル)を「Windows 標準」にしてから「適用」を押せば元の効果音に戻ります。
なお、再び「Windows 標準(変更)」を選びなおしたところ、変更後の効果音の設定はそのまま残っていました。プロファイルを切り替えるだけでカスタムした効果音と、標準の効果音の切り替えが出来るので良いですね・w・
次の項目で効果音のデフォルト値をまとめているので、この値を参考にカスタムした音声を元に戻すことももちろん可能ですね。
Windows11の効果音のデフォルト値まとめ
Windowsにあらかじめ設定されている効果音を一覧にしました。
先述の通り効果音の保存先は「C:¥Windows¥Media」内に保存されています。
Windows11のシステム音(効果音)のデフォルト値 | |
プログラムイベント名 | デフォルトのサウンド名 |
NFP 完了 | Windows Proximity Notification.wav |
NFP 接続 | Windows Proximity Connection.wav |
Windows テーマの変更 | (なし) |
Windows ユーザー アカウント制御 | Windows User Account Control.wav |
インスタント メッセージの通知 | Windows Notify Messaging.wav |
システム エラー | Windows Foreground.wav |
システム通知 | Windows Background.wav |
ツール バー バンドの表示 | (なし) |
デスクトップ メールの通知 | Windows Notify Email.wav |
デバイスの切断 | Windows Hardware Remove.wav |
デバイスの接続 | Windows Hardware Insert.wav |
デバイスの接続の失敗 | Windows Hardware Fail.wav |
バッテリ低下アラーム | Windows Background.wav |
バッテリ切れアラーム | Windows Foreground.wav |
プログラム エラー | (なし) |
プログラムの終了 | (なし) |
プログラムの起動 | (なし) |
メッセージ (問い合わせ) | (なし) |
メッセージ (情報) | Windows Background.wav |
メッセージ (警告 | Windows Background.wav |
メッセージのシェイク | Windows Message Nudge.wav |
メニュー コマンド | (なし) |
メニュー ポップアップ | (なし) |
一般の警告音 | Windows Background.wav |
予定表のアラーム | Windows Notify Calendar.wav |
元に戻す (拡大) | (なし) |
元に戻す (縮小) | (なし) |
印刷完了 | (なし) |
新着テキスト メッセージの通知 | Windows Notify Messaging.wav |
新着ファックスの通知 | Windows Notify Email.wav |
新着メールの通知 | Windows Notify Email.wav |
最大化 | (なし) |
最小化 | (なし) |
通知 | Windows Notify System Generic.wav |
選択 | (なし) |
ごみ箱を空にする | (なし) |
ナビゲーションの完了 | (なし) |
ナビゲーションの開始 | (なし) |
フィードの発見 | (なし) |
ポップアップ ウィンドウのロック | (なし) |
メニュー項目の移動 | (なし) |
通知バー | (なし) |
Windows 認識:オフ | Speech Off.wav |
Windows 認識:オン | Speech On.wav |
スリープ状態 | Speech Sleep.wav |
不明瞭解消パネル | Speech Disambiguation.wav |
不明瞭解消数字 | Speech Disambiguation.wav |
誤認識 | Speech Misrecognition.wav |
Windowsの効果音を一覧にしてみると、半分くらいのイベントで音声が出ないようになっていたり、音声ファイルが使いまわされていることも分かりますね~。
カスタマイズした効果音を元に戻したい時などに参考になるかと思います。
当然ですが、予め音声が“なし”になっているイベントに音声ファイルを指定すれば、デフォルトの状態では音が鳴らないイベントに音声を追加することも可能です。
効果音を“なし”に設定すれば音を鳴らせなくすることもできます。
補足:音声が見つからない時は“なし”になる
最後に、この方法でWindowsのシステム音(効果音)を変更したあと、指定した音声ファイルの保存場所を変更したり、削除してしまった場合についての補足です。
試しに今回「一般の警告音」の項目に設定した効果音の「original error sound.wav」を削除してみたところ、エラー時に警告音が出なくなりました。
「システムの詳細設定」を開いて見ると、注意マークが付いており、設定値は強制的に“(なし)”になっていました。デフォルトの効果音に戻るわけではないんですね!
あと、この状態でも特にエラーは出ないので特に大きな問題にはなりません。
まとめ
以上、Windows11でエラー音などのシステム音(効果音)を変更する方法でした。
Windows11ではエラー時に“トゥルルゥ~ン♪”と鳴りますが、この音が気に入らないならWindows10や8の“ピロ~ン♪”(でしたっけ?)に変えることも出来ますね!
当記事を参考にぜひ効果音を変更、カスタムしてみて下さい!
お気に入りのキャラのセリフをパソコンに喋らすのもシャレオツですね・w・