Windowsで従来の古いバージョンのペイント(旧ペイント)を使う方法です。
Windows11が主流になってからしばらく経ちますが、Windows11のペイントはどうも使いにくい!そう思ったことがあるはずです...そんな方に朗報です。
この記事では「Classic Paint」をパソコンにインストールすることで、現行のWindowsで従来の「旧ペイント」を使う方法をご紹介します。
作業後は新旧2種類のペイントをインストールした状態となります!便利!!
この記事の目次
Windows11で従来の旧ペイントを使う方法
Windowsで画像を軽く編集するときに便利なソフトの「ペイント」ですが、皆さんが既にご存じの通り、Windows11でインターファイスが大きく変更されました。
Windows11で新しくなったペイントですが、これが使いにくいと不評です。
特に操作画面の各ボタンのテキストが少なくなり、アイコンだけになっているので、従来のペイントと比べるとパッと見で使いにくい感じとなってしまっています。
また最近の話では、2023年の夏のWindowsアップデートでWin11用のペイントが仕様変更され、この結果さらに使いにくくなった!...という出来事(↓)もありました。
そこで、今回は「Classic Paint」をインストールして旧ペイントをWindows11で使う方法をご紹介します。
Windowsのペイントの種類は3種類ある
旧ペイント(Classic Paint)のインストール前にソフトの種類を整理しておきます。
Windows10,11で使える「ペイント」には大きく以下の3種類があります。
ペイントの種類 | |
旧ペイント(mspaint.exe) | Windows10以前に付属 |
ペイント 3D | Windows10で追加、11でも使える |
新ペイント | Windows11用にUIが再設計されたペイント |
最終バージョンのWindows10では「旧ペイント」と「ペイント 3D」の2つが使え、Windows11では「新ペイント」が使えるといった感じです。
今回紹介する「Classic Paint」は上記の旧ペイント(mspaint.exe)にあたります。
この記事の作業を行った後は、上の画像のように、
- 旧ペイント(Windows10 ver)
- 新ペイント(Windows11 ver)
の2種類のペイントが使える状態になります。「Classic Paint」をインストールしたからといって、Windows11用の新ペイントが使えなくなることはないので、安心して導入していただければと思います。
では早速、Windows11で従来のペイントを取り返してみましょう!
Classic Paint(旧ペイント)のインストール
Windows10まで使えていた従来のペイントをWindows11で使いたい訳ですが、残念ながら旧ペイントは現在Microsoftの公式サイトやストアから入手できません。
そこで「Classic Paint」というものを使わせていただきます。
Classic Paintは「Windows 10 Build 14393」から取得された旧ペイントアプリです。
Windows11に対応しており、日本語を含む複数の言語パッケージが入っているので、インストールするだけで旧ペイントを日本語で使用できるという優れもの。
調べると出所は「Winaero」というロシアの?Webサイトみたいです。
(サイトについてはWikipediaにも載っていました。)
Classic Paintは海外の方が配布して下さっておりインストーラー形式でダウンロードすることができるので、まずはこれをダウンロードしましょう。
Classic Paintをダウンロードする
以下のサイトにアクセスし、Classic Paintの項目の下部にある「DOWNLOAD PAINT」のボタンを押せば、旧ペイントをダウンロードすることが出来ます。
外部リンク
【Classic Paintの入手先】
https://win7games.com/#mspaint
一応ウイルスチェックも行いましたが、大丈夫そうです。
が、この手のソフトは自己責任での使用がお約束なのでその点はご留意を。
上記のサイト様より「ClassicPaint.zip」というファイルがダウンロードできると思うので、これを右クリックなどで解凍しましょう。
解凍すると中に「ClassicPaint-1.1-setup.exe」が入っています。
これが旧ペイントのインストーラーです。
Classic Paintをインストールする
入手した「ClassicPaint-1.1-setup.exe」をダブルクリックで実行すると、旧ペイントのインストーラーが起動しますので、指示に従って進めましょう。
インストール画面は英語なので、この記事では進め方を詳しく解説します。
「Classic Paint(旧ペイント)」のセットアップウィザードが起動するので「Next」をクリック。
続いて、Classic Paintのインストール先を決めます。
特にこだわりが無いならCドライブ直下でOKなのでそのまま「Next」をクリック。
Windows11にインストールする場合、ペイントのアプリ実行エイリアスを無効にする必要があるらしいので指示に従って無効にします。
セットアップ画面に説明がありますが、手順は以下です。
- (セットアップ画面)下の「Open Settings」をクリックする
- 「アプリの詳細設定」から「アプリ実行エイリアス」に進む
- 一覧で「mspaint.exe」と「pbrush.exe」のエントリーをOFFにする
まず「Open Settings」をクリックします。
すると「アプリ>アプリの詳細設定」という画面が開くはずです。
ここから「アプリ実行エイリアス」に進みましょう。
するとアプリの一覧が出るので、その中にある「mspaint.exe」と「pbrush.exe」を探してそれぞれをオフにします。これでOK!画面を閉じましょう。
セットアップ画面に戻って「Next」を押して進みます。
デスクトップにClassic Paintのアイコンを作るかどうか?を聞かれます。
全てのユーザーでアイコンを作ってもOKなので、そのまま「Next」をクリック。
インストール先と、選択したオプションが出るので確認して問題が無ければ「Install」を押してClassic Paintをインストールしましょう。
無事にセットアップが完了しました。
適宜終了時のオプションのチェックを外してセットアップを終えましょう。
(ここでは「Run Classic Paint」のみにチェック)
Classic Paint(旧ペイント)が使用可能になる
以上の手順でClassic Paint(mspaint)をインストールすると、Windows11であっても旧ペイントが使用できるようになります。
これこれ~!おかえり使いやすい、使い慣れたペイント!!
やっぱりWindows11のペイントよりも旧ペイントの方が使いやすいです・w・
Classic Paint(旧ペイント)使用時のポイント
Windows11で旧ペイントが使えるようになったところで、最後に「Classic Paint」を使う際のポイントというか補足情報です。
記事の冒頭でも触れましたが、今回のように旧ペイントをインストールした後でもWindows11用の新ペイントは今まで通り使えます。(これはうれしい!)
注意点として、今回インストールした古いバージョンである旧ペイントの名前は「Paint(Classic)」という名前になります。スタートメニューで「ペイント」と検索しても新ペイントの方しかヒットしませんので気を付けましょう!
「paint」と入力すればヒットしますが、ペイントをよく使うなら「Paint(Classic)」をスタートメニューにピン留めしておくとすぐに起動できて便利かと思います。
Paint(Classic)の場所(パス)について
必要になる方は少ないかと思いますが、備忘録がてらに一応。
Paint(Classic)のショートカットは以下の場所に作成されます。
"C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Accessories"
こんな感じです。
そしてPaint(Classic)の実行ファイルのパスを確認すると、以下の場所にありました。
"C:\Program Files\Classic Paint\mspaint1.exe"
これはインストールの時に選んだパスになるはずです。
旧ペイントを直接呼び出したい時などに参考にしてもらえればと思います。
まとめ
以上、Windows11に従来の古いバージョンのペイント(旧ペイント)をインストールして使う方法でした。
今まで慣れればそうでもないかな?と思ってWindows11用の新しいインターフェイスのペイントを使用してきたのですが...一向に慣れません。使いにくいです。ハイ。
画像のサイズ変更1つにしても調べないと分からなかった記憶がありますしね...。
僕のように旧ペイントの方が作業が捗る!という方はぜひ今回の方法で旧ペイントをインストールしてみてもらえればと思います。セキュリティー的には良くないかもですが、ペイントに関しては古いバージョンを使い続けても大丈夫だと思います。
ではではこのへんで・w・