Google Chromeでブックマークを復元(インポート)する4つの方法です。
ChromeではHTML形式のブックマークデータをインポートすることで、作成時のブックマークが使えたり、他ブラウザから移動したりすることができます。
また、HTML形式のエクスポートファイルがない場合でも、GoogleアカウントやPC内に保存されたファイルからブックマークを復元できる可能性があります。
前半はエクスポートデータ(HTML)がある場合のインポート作業について。
後半はエクスポートデータ(HTML)がない場合のブックマーク復元方法です。
この記事の目次
Chrome:ブックマークのインポートと復元
Google Chromeは他ブラウザ同様、ブックマークデータ(HTML形式)をインポートするだけでそのブックマークが使用できるようになります。
このHTMLファイルは「Bookmarks.html」という名前で、Chrome以外のブラウザに保存したブックマーク(お気に入り)をChromeにコピーしたい時に使われます。
また、操作ミスやChromeの再インストール作業などでブックマークを誤って消してしまった時のバックアップとしても使うことができます。
Bookmarks.bakを保存していれば、その時点のブックマークが復元できます。
記事の前半は以下について解説します。
- Chromeのブックマークマネージャを使ってHTMLをインポートする方法
- Chromeの設定からHTMLをインポートする方法
Chromeでエクスポートされる「Bookmarks.html」をインポートする方法です。
こちらは既にBookmarks.htmlを持っている方向けの内容となります。
記事の後半は以下について解説します。
- Googleアカウントに同期されたデータからブックマークを復元する方法
- PC内に保存された「Bookmarks.bak」からブックマークを復元する方法
「Bookmarks.html」を持っていない場合にブックマークを復活させる方法です。
Chromeのブックマークが消えてしまった時に試せる対処方法といった感じです。
長い記事構成なので必要な部分をお読みいただければと思います。
なお、ChromeでBookmarks.htmlをエクスポート(バックアップを保存)する作業については別の記事(↓)で詳しく解説しています。
では、それぞれの手順を順番に見ていきましょう・w・
ブックマークマネージャーでインポートする
既にブラウザからエクスポートした「Bookmarks.html」を持っている場合に、Chromeのブックマークマネージャを使ってブックマークをインポートする方法です。
これが現在一番スタンダードなブックマークのインポート方法だと思います。
詳しい手順は以下です。
まずはChromeのブックマークマネージャを開きましょう。
Chromeを起動し、画面右上にあるメニュー()からブックマークに進み、その中にあるブックマークマネージャを開きます。
ブックマークマネージャが開いたら、画面上のメニュー()をクリックします。
メニューから「ブックマークのインポート」をクリックします。
あとはインポートしたいブックマークデータ(HTMLファイル)を選択してChromeにインポートするだけです。
今回、インポートに成功した後でChromeのブックマークを確認したところ、既存のブックマークの中に「インポートしたブックマーク」というフォルダが追加されていました。
Chrome設定でブックマークをインポートする
Chromeでは先ほどのブックマークマネージャを使う方法以外にも
Chrome > 設定 > ブックマークと設定のインポート
という場所にも同じようなブックマークのインポート機能があります。
ポイント
Bookmarks.htmlをインポートする機能はブックマークマネージャと同じです。
こちらのブックマークと設定のインポートには「Edge」「IE」「Firefox」から1クリックでブックマークをインポートできる機能があります。
Chromeの設定からBookmarks.htmlをインポートする方法は以下です。
Chromeを起動し、画面右上にあるメニュー()から設定に進みます。
画面が開いたら「Googleの設定」というタブを開きます。
続いて、その中にある「ブックマークの設定とインポート」をクリックします。
Chrome以外のブラウザからブックマークをコピーしたい場合は該当ブラウザを選べばブックマークがコピーされ、Chromeで使用できるようになります。
今回はエクスポートしたBookmarks.htmlをインポートしたいので「HTMLファイルをブックマークに登録」を選んで「ファイルを選択」をクリック。
あとはChromeにインポートしたいHTMLファイルを選べばOKです。
ブックマークマネージャの時と同じですね。
以上のように既にエクスポートしたHTMLファイル(Bookmarks.html)を持っている状態なら簡単にブックマークをインポート、復元することができます。
Chrome:消えたブックマークを復元する方法
ここから先は意図せずブックマークが消えてしまい、エクスポートファイル(Bookmarks.html)も持っていない時の対処法についてです。
Bookmarks.htmlがあればブックマークが消えてもインポートするだけで簡単に復元できますが、今まで何も問題なければバックアップなど取らないものです。
でもブックマークが空のGoogleアカウントと同期したり、Chromeを再インストールした時なんかに意図せずブックマークが消えてしまったりするのです…。
ということでBookmarks.htmlを持っていない時の対処法は以下です。
- Googleアカウントに同期されたデータを使ってブックマークを復元する
- PC内に自動保存されるBookmarks.bakを使ってブックマークを復元する
過去にGoogleアカウントにログインした状態でChromeを使っていれば、アカウント上にブックマークのデータが保存されている可能性が高いです。ただし、その時点で同期を有効化していないといけません。
Googleアカウント上にブックマークが保存されていない場合は、PC内に保存された「Bookmarks.bak」というファイルをHTML形式に変換し、Chromeにインポートすることでブックマークを復元できる可能性があります。
ではそれぞれのやり方を順番に見ていきましょう・w・
アカウントに同期してブックマークを復元する
ブックマークが消える前にGoogleアカウントにログインした状態でChromeを使っていたなら、その時点のブックマークがGoogleアカウント(ネット上)に保存されているかもしれません。
こちらを再度呼び戻すことでブックマークを復元することができます。
手順は以下です。
まずGoogleアカウントにログインします。
ログインしたら、画面右上にあるユーザーアイコンをクリックして「同期を有効にする」を押します。
確認画面が出たら同期を有効化しましょう。これだけです。
過去に同期した時点でGoogleアカウント上にブックマークが保存されている場合は、少し待てばブックマークが復元されていくはずです。
ただ同期する内容をカスタマイズしている場合はこの限りでないので、念のためこちらも確認しましょう。
ブックマークの同期が有効か確認する方法
同期を有効化しても“ブックマークが同期されない設定”になっていればブックマークはダウンロードし直されません。
という事で設定を確認しましょう。
Chromeを起動し、画面右上にあるメニュー()から設定に進みます。
画面が開いたら「Googleの設定」というタブを開きます。
続いて、その中にある「同期とGoogleサービス」をクリックします。
同期とGoogleサービスに進んだら、続いて「同期する内容の管理」を開きます。
同期する内容の管理に進んだら、ブックマークの所にチェックが入っているか確認しましょう。
すべてを同期するにチェックが入っていてもOK。
同期したデータにブックマークがあるか確認
ブックマークの同期設定を確認したら、実際に同期したデータの中にブックマークがいくつ保存されているかを確認してみます。
同期とGoogleサービスの画面まで戻り「同期したデータを確認する」をクリック。
アカウント内のChromeのデータという画面が開きます。
ここでページをスクロールし、ブックマークというところを確認しましょう。
これがGoogleアカウント内に保存されているブックマークです。
ブックマークが少ない、または0の場合は残念ながらGoogleアカウント上にもブックマークが残っていない状態です…
過去にBookmarks.htmlを保存しておらず、Googleアカウント上にもブックマークが保存されていない状態なら、最終手段としてパソコン内に保存されたBookmarks.bakが使えないか確認しましょう。
Bookmarks.bakでブックマークを復元する
ブックマークのエクスポートファイルは「Bookmarks.html」というHTMLファイルですが、実はパソコンの中にはこの名前で入っていません。
Chromeのブックマークはデバイス内(パソコン内)に保存されていますが、実際に保存され、使用されているのは「Bookmarks」というファイルの名前のJSON形式で書かれたテキストファイルなのです。
そして実際に使用する「Bookmarks」ともう1つ「Bookmarks.bak」というバックアップファイルが定期的に作成、保存されています。
整理すると以下の感じです。
Bookmarks.html | エクスポート・インポート用ファイル(HTML) |
Bookmarks | Chromeに読み込まれているPC内のファイル |
Bookmarks.bak | 自動作成されるBookmarksのバックアップ |
パソコン内のBookmarksは既にダメな状態なので、Bookmarks.bakにブックマークが消える前のデータが残っていないか確認します。
運良くBookmarks.bakが残っており、中身も無事ならばこれをHTML形式に変換し、Chromeにインポートすることでブックマークを復元することができます。
ポイント
Bookmarks.bakはChromeがブックマークを変更した時?に自動作成するバックアップですが、どのタイミングで作成、更新されているのか謎です。
Bookmarks.bakは当てにはできません…
が、ブックマークのバックアップとして唯一自動的にPC内に保存されているファイルなので最終手段としては使えます。
Bookmarks.bakの保存場所
WindowsならBookmarks.bakは以下の場所に保存されています。
(Macなど環境が違う方はネットで調べて下さい。)
PC > Cドライブ > ユーザー > ユーザー名 > AppData > Local > Google > Chrome > User Data > Default > Bookmarks
ポイント
AppDataフォルダは隠しファイルになっているので、フォルダオプションなどで表示するように設定変更しないと見えません。
確認してみたところ「Bookmarks」の容量は13KB。
対して「Bookmarks.bak」の容量は55KBでした。
このように.bakファイルの量量の方が大きければ、ブックマークが消える前のデータが残っていると期待できます。
Bookmarks.bakをHTMLファイルに変換する
Bookmarks.bakはそのままではJSON形式で書かれたテキストファイルなのでChromeにインポートすることができません。
実際にBookmarks.bakをChromeにインポートするにはHTML形式のファイルに変換する必要があるのです。
そこで調べたところ便利なサイト様がありました!
Bookmarks.bakをBookmarks.htmlに変換するには以下のサイト様に頼りましょう。
アクセスしてもらえれば使い方は分かると思います…
PC内のBookmarks.bakをアップロードし、変換後のファイルを保存します。
変換後のファイルはHTMLなので、Chromeにインポートできます。
このファイルをこの記事の冒頭で紹介している方法でインポートしましょう!
ポイント
パソコン内の「Bookmarks.bak」を「Bookmarks」に名前変更することでもChromeのブックマークが復活するようですが、力技なのでHTML形式に変換してからインポートする方法の方がお勧めです。
まとめ
以上、Google ChromeのブックマークにHTMLファイルをインポートする方法。
そしてHTMLファイルがない場合のブックマーク復元方法でした。
長くなったので最後にまとめると以下の通りです。
Bookmarks.htmlあり(インポート作業) | Bookmarks.htmlなし(復元作業) |
1.ブックマークマネージャでインポート | 1.アカウント同期を試す |
2.Chromeの設定からインポート | 2.Bookmarks.bakの確認 |
インポート方法と復元方法の2つを1つの記事に纏めるのは無理があったかも…
読みにくいよね…そのうち別の記事にするかもしれません。
余談
実はかくいう筆者、Chromeの再インストールで全ブックマークが消えました!
めんどくさがりなのでバックアップなんか取っておらず…
この記事で紹介した方法も全部試したけどダメでした・w・
奮闘しましたが、戻らないものは戻らないので諦めて気分一新!爽快です!!
・・・定期的なエクスポートは本当に大切ですね…
ではではこのへんで・w・