iOS15に「信頼されていないショートカットを許可」がないのはなぜ?

iOS15-信頼されていないショートカットがない_eyecatch

iOS14まではショートカットアプリの設定に「信頼されていないショートカットを許可」という設定項目があり、これを有効にしないとショートカットレシピなるものが使用できませんでした。

しかし、iOS15からは「信頼されていないショートカットを許可」という項目はなくなりました!

それだけなのですが、依然としてこの項目に関する情報が多いので整理します。

iOS15ではリスクのある処理ごとに許可を与える形に変更されています。

信頼されていないショートカットを許可がない

iOSのショートカットでギャラリー外のショートカットをダウンロードした時、以前のiOS14までは1度ショートカットを実行して設定をONにしなければ使用できなかったのですが、iOS15からはその必要がなくなっています。

iOS14以前
iOSショートカット-セキュリティ設定の許可_eyecatch
【iOS】ショートカットで「信頼されていないショートカットを許可」する方法とセキュリティ設定について。

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手元にiOS14.8とiOS15.4の実機がありますので画面を比較してみましょう。

画面比較(設定>ショートカット)

iOS14では「信頼されていないショートカットを許可」とあった項目ですが、iOS15からは「プライベート共有」と「詳細」という2つの項目に変更されています。

iOS15からは危険な権限ごとに許可を与える

iOS15からは「信頼されていないショートカットを許可」という項目がなくなりましたが、詳細から大まかな処理ごとに権限の許可が管理できるようになりました。

ショートカットアプリの権限に関する項目は以下4つです。

  • スクリプトの実行を許可
  • 大量のデータを共有することを許可
  • 確認なしに削除することを許可
  • 大量のデータを削除することを許可

デフォルトでは全ての項目がOFFになっています。

この4項目ですが、これはショートカットアプリに必要な権限の中でも比較的危険度が高い項目と言えます。一般的なショートカットなら4項目全てがOFFでも問題なく使うことができるはずです。基本的には全てOFFのままでよいでしょう。

Webに関するショートカットの場合は、スクリプトの実行を許可をONにしないとJavaScriptが実行できないので動かないショートカットが多いはずです。
このようにアプリが本当に必要とする権限かどうかを見極めて必要な部分だけ処理を与えるといった使い方をします。

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なぜセキュリティ項目が変更されたのか?

なぜ「信頼されていないショートカットを許可」という項目がなくなったのか?

iOS14の時は、「信頼されていないショートカットを許可」をONにしなければネット上に公開されているショートカットをダウンロードすることができませんでした。

iOS15-信頼されていないショートカットがない_005

iOS14.8

しかし、iOS15からはほとんどのショートカットをそのままダウンロード、使用することができます。

iOS15-信頼されていないショートカットがない_006

iOS15.4

セキュリティに関する確認が無くなり、少し不安になりますが、これはiOS15で「信頼されていないショートカットを許可」の問題が解決したかららしいです。

iOS15からはショートカットに関して「信頼されていないショートカットを許可」という項目自体が重要ではなくなったようです。

簡単に言えば、iOS15からはiCloudアカウントに署名されたショートカットであることの“確認”がされており、セキュリティも強固になったからという理由です。

日本語で調べても理由は出てきませんでしたが、海外のサイトに情報がありました。

外部リンク

セキュリティ項目変更のポイント

参考にさせていただいたサイトは海外サイトで、英語表記ですのでこちらに項目変更のポイントをまとめておきます。

注意ポイント

個人的に解釈した内容です。Apple公式のデータではないのでご了承下さい。

ポイント

  • iOS15でショートカットの信頼システムが完全に変更された。
  • Appleが署名されたショートカットを採用した。
  • 共有するショートカットは全てiCloudアカウントで署名される。
  • より危険な権限に関しては"手動での許可"が必要になる。
  • ショートカットのアップロード作業が厳重になった。

上記のようなセキュリティ対策に安全性があるとAppleが判断した為、セキュリティ項目がiOS15で大幅変更されたようです。

また、ショートカットアプリではショートカットの実行時にマルウェアの検証やJavaScriptの解析も行われているようなので、安全性は高いように思います。

参考先の海外サイトで質問に回答されている方の正体は知れませんが、どちらにしても「信頼されていないショートカットを許可」の項目はiOS15にはもうありません。



まとめ

以上、iOS15でショートカットの設定に「信頼されていないショートカットを許可」がない理由でした。

iOS15-信頼されていないショートカットがない_007

iOS15でショートカットレシピなるものを追加する時に「20xx/xx/xxに共有済み」という表示が出ていれば、iCloudのアカウント署名がされたショートカットという事になるのかな?

専門家ではないので詳細は分かりませんが、iOS14の時よりもショートカットレシピの安全性は高くなっていると思って間違いなさそうです!

ではではこのへんで・w・

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ザキ

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プログラミングに興味があり情報系の大学を卒業。

新卒で社会人になるも数年で退職し今はフリーランスとして生きています。

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