AirPods(エアーポッズ)をリセットする方法と、位置情報の削除について色々検証した内容をまとめました。
Apple製品のAirPods(AirPods Pro)は「探す」アプリに対応したアクセサリーなので、特に中古で購入したり、販売しようとした時にペアリングの解除方法や位置情報と追跡の可不可について迷うことがあると思います。
そこで今回は2台のiPhoneを使って、AirPodsをリセットするとどうなるのか?を確認しました。AirPodsの位置情報が気になる時の参考などにどうぞ。
記事の後半では「探す」からApple IDを削除する方法についても解説します。
この記事の目次
AirPodsのリセットと位置情報の削除について
最近AirPods Proを中古で購入したのですが、その時に以下の点が気になりました。
- 旧所有者が「探す」アプリを使って新所有者の位置情報を特定できるのか?
- 中古のAirPodsを入手・販売する時はどうやって関連付けを解除するのか?
- 以前の所有者のApple IDが残ってしまっている時はどうすれば良いのか?
- AirPodsのリセット方法とその影響範囲について
新品のAirPodsなら何も気にすることは無いのですが、中古のAirPodsを購入したり、今まで使っていたAirPodsをオークションなどで販売する時には「探す」アプリを使用した追跡サービスによって、自分の位置情報がバレる?バレない?が気になります。
かく言う僕も中古のAirPodsを初めてiPhoneに接続した時はドキッとしました。
この持ち物の所有者はその所在を見ることができるようになります。
ほかの人のApple IDに関連付けられた持ち物に接続しています。
iPhoneに自分のApple ID以外に関連付けされているAirPodsを接続すると上のような文言が出たりもして...余計にAirPodsを「探す」で追跡できるのかが疑問になります。
この辺の疑問と不安を払拭すべく、今回2台のiPhoneを使って色々検証しました。
先に検証結果を書くと以下のような感じになりました。
作業内容 | 「探す」アプリでの位置情報について |
AirPods本体の初期化のみ | 追跡不可(リセットする前までの位置を記憶) |
Apple IDの関連付け解除のみ | 一応追跡可能(再ペアリングが必要) |
AirPodsの初期化とApple ID関連付け解除 | 追跡不可 |
また、上記をケース別にすると以下のようになります。
ケース | 必要な作業 |
中古のAirPodsを購入した(する) | AirPodsの初期化 |
中古のAirPodsに旧使用者のApple IDが関連付けされたまま | Apple ID関連付け解除の依頼、その後AirPodsの初期化 |
中古のAirPodsを販売する | Apple IDの関連付け解除とAirPodsの初期化 |
補足
使用したのはiOS17とiOS16のiPhone2台とAirPods Pro(第2世代)です。
あくまでも個人的に1人で調べた内容なので、ご参考までにお願いします。
それではAirPodsのリセットと「探す」アプリでの位置情報のうんぬんについて書いていきます。検証に3日と少し費やしましたが、間違ってたら堪忍です・w・
AirPodsのリセット方法(工場出荷時に戻す)
まずはAirPods(AirPods Pro含む)のリセット方法について書いていきます。
リセット方法についてはAppleの公式サイト(↓)にも載ってあります。
AirPodsのリセットが必要になるのは主に以下のような場合です。
- AirPodsが充電されないなどの不具合がでた場合
- Apple IDが削除できない(中古のAirPodsを使う)場合
- ペアリングを解除できない場合
AirPodsを中古で販売するときもリセットするのが望ましいですが、購入者側に任せることになっても販売者側に害はありません。
また「探す」アプリでの位置情報に関してはAirPodsをリセット(初期化)すれば、それ以降の位置情報はApple IDを関連付けしている所有者にしか通知されません。
この辺、詳しくは後述します。では早速見ていきましょう!
AirPodsのリセット手順
AirPodsのリセット手順は以下の通り。
- AirPods(イヤホン)をケースに入れて蓋を閉じる
- 30秒待つ
- ケースからAirPods(イヤホン)を取り出して両耳に装着する
- iPhoneの「Bluetooth」にAirPodsが表示されるか?を確認する
- Bluetoothに接続済のAirPodsがあればこれを削除する
- AirPods(イヤホン)をケースに入れ、ケースの蓋を開けたままにする。
- ケース背面のボタンを15秒程押す(ランプが白→オレンジ→白になる)
- iPhoneとAirPodsを再接続する
続いて、この手順を画像付きで解説していきます。
ケースからAirPods(イヤホン)を取り出して、両耳に装着します。
続いて、iPhoneの「設定>Bluetooth」を開きましょう。
Bluetoothに接続済みのAirPodsがあればこれを削除します。
(AirPodsが表示されていなければこの手順は飛ばして下さい。)
「このデバイスの登録を解除」をタップします。
確認が出るので、そのまま「デバイスの登録を解除」をタップしましょう。
BluetoothにAirPodsが表示されていなければiPhone側の準備はOKです。
続いてAirPodsの充電ケースの方を操作します。
AirPods(イヤホン)を充電ケースに入れ、蓋を開けたまま背面の設定ボタンを長押しします。
長押ししていると充電ケース前面のランプがオレンジ色の点滅に変わるはずです。
ここでもまだ長押ししたままにします。
するとオレンジ色からまた白色の点滅に変わるはずです。これでOKです。
(白→オレンジ→白と点滅が変わればAirPodsのリセットは完了です。)
AirPodsのリセットが終わったら、手順に従ってiPhoneを接続すればOK!
リセットだけで済ます場合はこの接続手順は必要ありません。
ポイント
iPhoneにAirPodsの接続画面が出ない場合は、1度ケースの蓋を閉じて再び開けることで接続画面が出ました。
AirPodsの位置情報はリセットで対処可能
AirPodsは「探す」アプリに対応したアクセサリーなので、位置情報を発信します。
位置情報はAirPodsの紛失時に役立ちますが、中古でAirPodsを入手したり、AirPodsを中古で販売する時などにはこの機能が厄介になります。
旧所有者⇔新所有者の位置情報が筒抜けになってしまう可能性があるからです。
- 中古でAirPodsを買ったけど、前の所有者に位置がバレない?
- AirPodsを売ったけど、買った人に家の住所がバレない?
これ気になる人が多いと思います。
実際自分も気になったので、今回AirPodsの位置情報について検証しました。
幸い自分には借りられるiPhoneがあるのでこれを使って位置情報を調べてみます。
まずはメインのiPhoneで「探す」アプリを使ってAirPodsの位置情報を確認。
位置情報の取得が「たった今」となっており、自分の位置が表示されます。(当然)
続いて、先ほど紹介した方法でAirPodsをリセットしてから別のiPhoneにペアリングさせて移動してみます。
今までAirPodsをペアリングしていたメインのiPhone(旧所有者)と、別のiPhone(新所有者)とApple Watch、AirPodsを車に積み込み移動!色々きちゃない画像ですみません。力仕事もすr
車で1Kmほど走ったところで、メインのiPhone(旧所有者にあたる)から「探す」アプリを使ってAirPodsの位置情報を確認してみます...すると...
AirPodsだけ位置情報が更新されておらず、取得時間も「25分前」となっています!
結果:中古のAirPodsはリセットで追跡不可に
位置情報と追跡サービスを検証した結果から何が言いたいのかというと、AirPodsの旧所有者にあたる立場からiPhoneの「探す」アプリで調べられたAirPodsの位置情報はリセットした時点での位置情報でした!...という事です。
平たく言うと、Apple IDに関連付けしていようがしてまいが、AirPods(イヤホン)と充電ケースをセットでリセットすればそれ以降の位置情報は更新されないようです。
参考
AirPodsがApple IDに関連付けされている状態と、関連付けされていない状態のどちらも検証してみました。結果AirPodsをリセットした後は旧所有者にあたるiPhoneを再ペアリングするまで位置情報は更新されませんでした。
中古のAirPodsを購入して、位置情報が気になる方はAirPodsをリセットしましょう。
一応、最後にリセットされた時点での位置情報は発信してしまうようです。
ただこの位置情報は最後にデバイスに接続された時から24時間(省電力は5時間)までしか保存されないようなので、あまり心配する必要はなさそうです。
Apple IDの関連付け解除は所有者のみが可能
今のAirPodsには「探す」アプリを起動した時点で、そのiPhoneのApple IDに自動的に関連付けされる機能が備わっているようです。これがまた中古品の購入・販売時に厄介...という事でこれも検証。
ポイント
AirPods、iOSの種類によっては内容が異なるかも...あくまで参考までに。
色々試した結果、旧所有者のApple IDに関連付けされたままのAirPodsを接続すると「xxさんのAirPods - Find My」という表示になるようです。
一方自分のApple IDに関連付けしている場合は「xxのAirPods」という表示でした。
こんな感じです。(画像はクリックで拡大可能です)
「- Find My」って他の人の「探す」に登録されているって意味なのかね?
前述の通り、AirPodsの本体があればAirPods自体をリセット(初期化)することで、位置情報は更新されなくなります。これはAppleの公式サイトにも書いてあります。
デバイスや持ち物をリセットすると、前の持ち主がその位置情報を知ることはできなくなります。ただし、そのデバイスや持ち物を別の Apple ID にペアリングすることは依然としてできません。
ただ、Apple ID⇔AirPodsの関連付け自体はそのApple IDを持っている人にしか解除できません。なので、もし旧所有者がApple IDに関連付けしたまま販売しているAirPodsを購入してしまった場合は、関連付けの解除を依頼する必要があります。
販売者側も色々調べて、Apple IDの関連付け解除&AirPodsの初期化を行ってから販売しているはずですが、関連付けは自動で行われるみたいなので販売者自体が気づいていないケースもあるかも...知人に譲ってもらう場合も注意です。
連絡が取れるなら以下の方法でApple IDからAirPodsを削除してもらいましょう!
Apple IDからAirPodsを削除する方法
Apple IDと関連付けされたAirPodsの関連付けを解除する方法ですが、こちらの手順もAppleの公式サイト(↓)に載っています。
iPhoneで行う方法は簡単で「探す」アプリからAirPodsを削除するだけでOKです。
詳しい手順は以下の通り。
探す
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まずiPhoneで「探す」アプリ(↑)を起動します。
続いて、AirPodsの位置情報が表示されている部分をタップします。
すると一番下に「このデバイスを削除」のボタンがあるはずなのでこれを押します。
確認画面が出るので、確認したら「削除」を押せばOKです。
説明にある通りこの作業でApple IDからAirPodsが削除され、同時にペアリングも解除されます。
AirPodsを削除中...と出て「探す」アプリから消えればOKです。
Apple IDパスワードが必要なことも?
上記の手順ですが、以下のようにApple IDのパスワードが必要なこともあります。
(何度も確認したのですが、何が条件なのかよく分かりませんでした。)
表示される文言も少し異なっていますが、どちらにしても「探す」アプリからAirPodsを選んで「このデバイスを削除」を押せばApple IDの関連付けは解除されるようです。
この記事のポイントのまとめ
長々と書きましたが、AirPodsの「探す」アプリでの位置情報は、AirPodsをリセット(初期化)するだけで追跡できなくすることが可能です。
販売するときは「Apple IDの関連付け解除」をお忘れなく。
中古で購入したAirPodsにApple IDの関連付けが残っていたら解除を依頼しましょう。
あと「- Find My」が出ていると完全に自分のAirPodsになっていないかもです。
余談ですが、どうやら
- Apple IDに関連付けされている(誰かの探すに登録されている)
- AirPodsが初期化されていない
の2点(どちらか?)があると、接続時に
お使いのAirPodsではありません
AirPodsはこのiPhoneに接続していません。
という文言が...「Apple IDの関連付けなし&初期化後」だと
「AirPods」としか出ないことも確認できました。
ひとこと
以上、AirPods(AirPods Pro)のリセット方法、および「探す」アプリでの位置情報についての検証結果でした。
AirPodsの位置情報については、いくら調べても確信的に安心できる情報源が見つからなかったので記事にしてみました。ただあくまでも興味本位で、誰かの何かの参考になれば...と思い調べた結果なのでご参考までに。ちなみにAirPods自体にGPSは入っていないらしいです。(iPhone経由でネットを使用する。はず...)
6000文字、お読みいただいてありがとうございました。
まだ気になるなら別のサイト様も調べてね!間違っていても文句は受け付けません←
GAFAって意外と繊細なところの説明が少ない気もする...
日本人って気にしすぎなのかしら?ではではこのへんで・w・