多くのレンタルサーバーでホスティングコントロールパネルとして使用されているcPanelを使ってサーバーのPHPバージョンを変更する方法です。
cPanel内のソフトウェアであるMultiPHPマネージャーを使用することにより、ドメインごとにPHPのバージョンを選択することが出来ます。
共有サーバーであってもPHPのバージョンを変更できることが多いです。
是非この機会にチェックしてみてください!
cPanelでPHPバージョンを変更する方法
新しいバージョンのPHPは一般的に古いものよりも高速に動作する為、可能であればPHPのバージョンを新しくすることによりサイトの動作も軽くなります。
また、セキュリティ的にもなるべく新しいバージョンを使用する方が良いです。
Wordpressのサイトヘルスでも古いバージョンのPHPを実行していると更新をお勧めされます。
サーバー会社により、専用の設定画面があったりマチマチですが、
cPanelが使える場合は簡単にPHPのバージョンを変更することが出来ます。
MultiPHPマネージャーでPHPを変更する
まずレンタルサーバーの管理画面などからcPanelにログインします。
続いて、ソフトウェアの項目から「MultiPHPマネージャー」を開きます。
PHPのバージョンを変更したいドメイン名を選択(チェックマーク)します。
PHPバージョンの欄から使用したいバージョンを選択し、適用を押します。
(サイトに問題が起こらないのであれば最新バージョンがオススメ。)
画面上部にこのようなテロップが出ればOK!
※バージョンを変更後、サイトの表示や動作に問題がないか確認しましょう。
Wordpressを使っている場合、プラグインが新しいPHPに対応していない場合などがありますので…
補足
Deprecation warning(非推奨警告)は該当するPHPのバージョンがサーバー内にインストールされている場合に出るようです。
サポートが終了していく古いバージョンのため、バグが残っていたり、セキュリティの問題が出てきてしまう可能性があるとのことです。
PHPはリリース後2年間は完全サポートされており、重要なセキュリティに関してはリリース後3年までサポートされるようです。
現在のPHPのサポート状況についてはPHP公式ページに載っていますので、気になる方はご参照ください。
外部リンク
PHP公式サイト:PHP:サポートされているバージョン
自分で使いたいバージョンのPHPがインストールできない共有サーバーの場合、古いバージョンも使えるようになっているため、非推奨警告は出たままになります。
(サイトヘルスの更新のおすすめは消えたので問題なし。)
使いたいバージョンが無い場合
共有サーバーの場合、最新バージョンのPHPは使えないことが多くあります。
リリースからある程度の月日が経過し、安定が確認されているバージョンだけを使うようにしているレンタルサーバー会社が多いためです。
共有サーバーは管理者権限がサーバー会社側にあるので自由にPHPのバージョンを上げることはできず、用意されているバージョンから選択する形になります。
とはいえ、国内のレンタルサーバー会社であればサポート中かつ、比較的新しいバージョンのPHPが選べるようになっているはずです。
1年に数回程度PHPの新しいバージョンが使用できるか確認しておくと良いです。
まとめ
cPanelを使ってサーバーのPHPのバージョンを変更する方法でした。
新しいPHPにしたからと言って爆発的にサイトが速くなることはありません。
SEOにもそれほど影響は無さそうですが、セキュリティの問題がありますのでサイトが新しいバージョンのPHPに対応している場合は新しいバージョンを素直に使っておくのが良いです。
専用サーバーにPHP8.0をインストールして使ってみましたが、体感ではPHP7.2と速さの違いが分かりませんでした。