パソコン画面右下にマルウェアやシステム警告などの広告が表示された時の解決策!【通知ウイルス・通知スパム】

2021-03-14

通知広告-通知ウイルスの消し方_eyecatch

パソコンを起動すると画面の右下に通知が出るようになってしまった...!
そんなときの解決策を詳しくご紹介します。パソコンに慣れている方なら、あ~面倒くさい…という程度の内容ですが、初めて見ると不安になるはずです。

これらは通称「通知ウイルス」と呼ばれていますがウイルスではありません。

スパムや詐欺広告と呼ばれる類のものです。パソコンに実際にウイルスが入っていたり、侵食されていっている訳ではありませんのでひとまずご安心を。

Chromeが代表的ですが、EdgeやFirefoxについても少し触れています。

画面右下に広告が表示される時の解決策

初めて経験するとウイルスだと思ってしまいがちなのですが、画面右下に表示される広告はスパムで、いわば迷惑メールのようなものです。

良くない例ですが、試しに広告が出る状態で1か月ほど放置してみても、何の問題も起こりませんでした。なのであせらずに記事を読み進めていただければと思います。

今回この記事を書くにあたり、わざと広告を表示させてみました。
その時にデスクトップの画面右下に表示された広告は以下のようなものです。

今回確認できたポップアップには以下のような文章が含まれていました。

  • ウイルスやマルウェアに感染しやすい可能性があります。
  • ウイルスを検出しました。
  • ウイルスが見つかりました。
  • ウイルス対策をオンにする
  • マカフィーによる保護を有効にする

セキュリティー関連の内容が多いですが、内容は全くのウソっぱちです。
アクセスすれば更にそれっぽい嘘八百を並べて営業されるので無視でOKです。

ウイルスやマルウェア対策に対する内容、システムアラート系、あっち系の内容...と色々な種類の広告が出ますが、これはブラウザの機能による“通知”です。

広告が表示されるようになる原因

対処法の前に、まずなぜ広告が表示されるようになるのかを整理しておきましょう。
お急ぎかと思いますが、内容を理解していた方が色々安心できますのでね!

広告が表示されるようになる前にロボットのような画像を目にしたはずです。

通知広告-通知ウイルスの消し方003

ロボットの画像が出たらスパム目的の可能性大!

ロボットではない場合は[許可]をクリックします

という案内がある画面です。僕の経験上、洋風のロボットが出たら大体スパムです。

通知広告-通知ウイルスの消し方004

タブには「人体検証」の文字が出る?

よく見るとブラウザのタブには「人体検証」という怪しいタイトルが表示されていたりすることもあります...

「E-CAPTCHA」は「reCAPTCHA」もどきなので注意!

大体スパムの可能性が高いのがロボットともう1点。それが「E-CAPTCHA」です。

先ほどのロボットが表示される画面には「E-CAPTCHA」とありますが、Googleなどでも使用されているBOT用のスパム対策ツールの名前は「reCAPTCHA」です。
よく見る「xxxの画像をすべて選択してください」というのは後者です。

ロゴもかなり似せて作られていますが、全然違うものです。
通知を手動で「許可」してもらうための偽物といっても良いと思います。

スパムサイトの手段は何というか...いちいち悪いね。

原因はスパムサイトに対する「通知の許可」

画面右下に広告が表示されてしまった原因は他でもなく自分にあります。

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通知の表示に「許可」を出すと広告が大量に通知される

load09.bizが次の許可を求めています

ブラウザにこのような確認画面が出て、許可してしまうとやられます。
何の許可なのかというと、ブラウザの通知機能を使用する許可なのです。
ここで許可するとデスクトップに広告通知が大量に届くようになります...

つまり自分自身で、スパムサイトに対してブラウザを使って通知(という名の広告)を出しても良いよ~!と許可を出してしまったことになるわけです。

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広告はChromeの通知機能によって表示される

画面ツールバー右下の通知を開くとGoogle Chromeから通知が来ているのが分かり、更によく見ると、「load09.biz」というところが発信先のようです。

先ほど許可を出したサイトですね。

メモ

「load09.biz」以外にも「load28.biz」や「load25.biz」など「load○○.biz」と呼ばれるところは色々いわくつきのところのようです。

Facebookのデザインのようなアンケートページが出て「ラッキービジターです!」と言ってくるのもココみたい。欧米の広告攻撃が日本にも上陸したみたいですね...。

同じ内容ですが、情報処理推進機構のサイト(↓)にも詳しい情報がありました。

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Chromeで通知ウイルスを削除する方法

原因が分かってスッキリしたところで、広告を消す手順を解説します。

初めて見るとウイルス!?とびっくりするのですが、これは広告通知の送信元となるサイトに対して通知の許可を出しただけなので、許可を出したサイトに対するCookie情報と権限を削除することで解決できます。

ということでサクッと許可を取り消しましょう!

Chromeの設定画面を開く

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Chromeメニュー > 設定

ブラウザ画面の一番右上にあるメニュー()を開いて、設定に進みます。

プライバシーとセキュリティ>サイトの設定に進む

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プライバシーとセキュリティ > サイトの設定

続いて、メニューの「プライバシーとセキュリティ」をクリックし「サイトの設定」に進みます。

スパムサイトのドメイン(URL)を見つける

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迷惑サイトのドメイン(URL)を見つける

通知広告が表示されるようになってから、すぐにこの「サイトの設定」を開いているなら「最近のアクティビティ」に迷惑サイトがあります。

「最近のアクティビティ」に該当のサイトが出ない場合は、下の「すべてのサイトに保存されている権限とデータを表示」をクリックすれば一覧が表示されます。

一覧が表示されたら広告内に記載されているドメイン(URL)に該当する迷惑サイトを見つけて下さい。

スパムサイトのデータを削除する

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「データを削除」を押す

迷惑サイトのドメインをクリックし、続いて「データを削除」をクリックします。

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サイトデータの削除確認

確認画面が出るので「削除」をクリックします。
このサイトに保存されているデータが削除されるので、これで解決するはずです。

念のためこのサイトに与えた権限もリセットしておきましょう。

権限をリセットできる場合はリセットする

通知広告-通知ウイルスの消し方012

権限もリセットする(表示されていれば)

先ほどデータを削除した画面で「権限をリセット」を押し、同様に削除します。

もし「権限をリセット」ボタンが無い場合は、先ほどのデータ削除のみでOKです。
これで鬱陶しい広告が表示されることが無くなるはずです。お疲れさまでした!

Edgeで通知ウイルスを削除する方法

Edgeでも同サイトにアクセスし、許可を与えてみたのですが通知広告は出現しませんでした。Chromeの通知だけに対応しているのでしょうか…

ただサイト情報を削除する方法はEdgeにもありますのでコチラを紹介します。

Edgeブラウザ画面の一番右上の三点を押してメニューを開く。
そしてメニューから設定を開く。

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Edgeの設定画面>Cookieとサイトのアクセス許可

メニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」に進み、サイトのアクセス許可から該当サイトを選択します。

通知広告-通知ウイルスの消し方014

アクセス許可のリセット

そして「アクセス許可のリセット」をクリックしましょう。

通知広告-通知ウイルスの消し方015

確認画面が出たらそのままリセットして終了です。

Firefoxで通知ウイルスを削除する方法

Firefoxでアクセスしてみたところ、そもそも許可を求めるポップアップが表示されませんでした。不要なプログラムは実行しないように設定されているのでしょう。

広告の自動ブロックなどFirefoxはユーザー視点で作られていますので、ネットサーフがメインの方は試してみると良いかもしれません。少しクセが強いですが…

Cookieとサイトデータの管理画面はもちろんFirefoxにもありますのでコチラを紹介。

画面右上のメニューを開き、設定に進みます。
続いて設定画面左のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を開きます。

通知広告-通知ウイルスの消し方016

プライバシーとセキュリティ>Cookieとサイトデータ

「プライバシーとセキュリティ」あたりから削除できると思います。
今回、実際に検証してみることができなかったのでご了承ください。



まとめ

以上、パソコンの画面右下に広告が表示されるようになった時の解決策でした。
最後にこの記事のポイントをまとめておきます。

画面に通知広告が表示されるようになる原因と流れは以下のような感じです。

  1. スパムを狙うサイト、またはハッキングを受けたサイトにアクセス
  2. “ロボットではない場合は[許可]をクリックします”の画面が出る
  3. 「許可」ボタンで通知の表示に許可を出してしまう
  4. ブラウザの通知機能を使った広告が画面に表示される

冒頭にも説明しましたが、表示される広告の中身は全てデタラメです。
そしてあくまでも許可を与えるのはユーザー自身です。

  • ロボットが出る画面や、ブラウザの「許可」ボタンが出たら注意する。
  • 「E-CAPTCHA」は偽物「reCAPTCHA」が本物という認識を持つ。

この2点に気を付けてもらえれば、今後は大丈夫かと思います。
広告が表示されるようになったところでただの通知なので消せば良いだけですが...。

ちなみに同じサイトにスマホでアクセスしたらカレンダースパムを狙われました。

ではでは今日もいいネットサーフを・w・

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  • この記事を書いた人
ザキ

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プログラミングに興味があり情報系の大学を卒業。

新卒で社会人になるも数年で退職し今はフリーランスとして生きています。

少しでも誰かの役に立てれば...と思い、当サイトでIT関係のハウツーを発信しています。


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