iPhoneでアプリの起動時に「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」が出て起動できない時の対処法です。
こちらの対処方法は簡単で、設定から手動でアプリを信頼すれば解決できます。
つい先日インストールしたアプリが起動できなかったので記事にしておきます。
iPhoneと題していますが、iPadを含むiOS端末全般に関する内容です。
この記事の目次
iPhoneで信頼されていないエンタープライズデベロッパが出る時の対処
学校や会社、その他の組織で使うためのアプリをiPhone(iPad)にインストールした際に、以下のような文面が出て起動できないことがあります。
信頼されていないエンタープライズデベロッパ
“xxx”はこのiPhoneでは信頼されていません。このデベロッパが信頼されるまで、そのエンタープライズAppは使用できません。
こちらの対処方法についてです。
内容については興味がない方が殆どだと思うので、後述することにしてデベロッパを信頼させる方法から解説します。
では早速参りましょう・w・
iOSでデベロッパを信頼する手順
アプリ起動時に「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」が出る場合、以下の場所から手動でデベロッパを信頼することで解決することが出来ます。
「設定」>「一般」>「VPNとデバイス管理」> 該当のAPP
詳しい手順は以下の通りです。
まずホーム画面から「設定」を開きましょう。
続いて「一般」をタップします。
下の方にスクロールして「VPNとデバイス管理」をタップします。
参考
iOS16のiPhoneでは「VPNとデバイス管理」という項目でしたが、機種によっては「プロファイル」または「プロファイルとデバイス管理」になっていることもあるようです。
起動できないアプリが表示されていると思うので、これをタップします。
「“xxx”を信頼」というボタンがあるのでこれをタップ。
ポイント
該当する方は少ないと思いますが、作業時にはインターネット接続が必要です。
App名の横が「未検証」となっている場合はネット接続を確認しましょう!
"xxx"のAppをこのiPhoneで信頼
という確認画面が出たら「信頼」ボタンをタップしましょう。
デベロッパ"xxx"のAppはこのiPhoneで信頼されています。このデベロッパのすべてのAppを削除するまで信頼されます。
という文面になればOKです。
なお、こちらで解説した内容はAppleの公式サポートページ(↓)にも載っています。
作業は簡単ですが、上手くいかない場合は上記の公式サポートも参考にしましょう。
デベロッパ信頼後はアプリが起動できる
Appを信頼させたら、ホーム画面から再度アプリを起動してみましょう!
「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」が出て起動できなかったアプリが無事に起動できました!
説明文にもある通り、1度信頼させればアプリを削除するまで信頼されたままになるので、今後特別な作業が必要になることはありません。
信頼されていないエンタープライズデベロッパとは?
解決方法は簡単でしたが、内容が気になる方もおられると思うので「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」について、ざっくり調べてきました。
Appleのサポートページには以下のような説明がありました。
Apple Developer Enterprise Program を利用すれば、社内専用の iOS App を開発し、社内利用を目的に配布できます。こうした App は、信頼が確立されていないと開けません。
(~中略~)
Apple では、App の配布には MDM ソリューションを利用することを推奨しています。その方が安全で、ユーザの介入も不在です。所属組織が運用する安全な Web サイトからカスタム App をインストールできるという利点もあります。App を所属組織からインストールするのでなければ、Apple App Store からのみ App をダウンロードし、インストールするようにします。iPhone、iPad、iPod touch を保護するには、これが最善の策です。
「Developer Enterprise Program」で組織独自のAppを開発して展開している場合、アプリの起動にはアプリ開発元の証明書を検証して信頼する必要があるとの事です。
App Storeに公開されていない組織独自のAppを安全に利用するためにこうなっているそうです。へぇ~!
まとめ
以上、iOS端末でアプリの起動時に「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」が出てアプリを起動できない時の対処方法でした。
ほとんどの方が所属組織専用のアプリを起動したい時に遭遇する内容かと思いますが、開発元が分からない怪しいAppを「信頼」する時は気を付けましょう!