WordPressプラグインWebSub (旧.PubSubHubbub)の使い方についてです。
このプラグインはインストールして有効化しておくだけで、WordPressサイトの更新情報(feed)を複数のハブにリアルタイムで送信するというものです。
feedの送信はインデックスを促進できる可能性があるので、特にトレンドサイトなど記事の新鮮さが重要なサイトは導入を検討すると良いかもしれません。
プラグインの設定は基本的に不要で、有効化するだけで機能します。
この記事の目次
WebSub(FKA.PubSubHubbub)の使い方
一般的に立ち上げたばかりの新規サイトは、すぐに検索エンジンのクローラーに認知されないため、記事が検索エンジンに登録(インデックス)されるまでには約3か月の期間が必要と言われています。
また、トレンドサイトなどは記事の鮮度が命なので、クロール→インデックスの流れが早ければ早いほど良く、競合サイトに対しても有利になります。
そこで自分のサイトに検索エンジンのクローラーをなるべく早く引き込むために必要な作業として、以下のような作業が有名です。
- GoogleサーチコンソールにXLMサイトマップを送信(登録)する。
- Googleサーチコンソールで「インデックス登録」を手動でリクエストする。
基本はこの2点で、SEO対策として既に行っている方も多いと思いますが、今回紹介するプラグインの「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」を使えば、サイトの更新情報を記載したfeed(フィード)を各ハブに送信することが出来ます。
プラグインの読み方はWebSub(ウェブサブ)、PubSubHubbub(パブサブハブバブ)となり、FKAは旧と言う意味なので「ウェブサブ(旧:パブサブハブバブ)」です。
「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」の機能をザックリ言えば、こちら側(サイト側)から「今まさにサイトのxxxを更新しましたよ!」という情報を各ハブにリアルタイムに通知することで、検索エンジンのクローラーを呼び込むというものです。
処理内容について書きだすと長くなるのでこれは別の記事にするとし、当記事では「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」の基本的な使い方を解説します。
プラグインは有効化するだけでOK!
「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」の使い方はとても簡単で、デフォルトのハブを使用するのであればプラグインをインストールして有効化するだけでOKです。
いつも通りWordPressの管理画面にログインし、
プラグイン > 新規追加
から「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」と検索。出てきたら「今すぐインストール」を押したあと、そのまま有効化すればOKです。
執筆時、プラグインには初期状態で以下の3つのハブが登録されていました。
- https://pubsubhubbub.appspot.com
- https://pubsubhubbub.superfeedr.com
- https://websubhub.com/hub
有効化しておくだけでこの3つのハブにサイトのフィード(更新情報)が送信されるようになります。WordPressには元から記事やコメントの公開時にRSS用にフィードを自動更新する機能があるので、特別な設定は一切必要ありません。
WebSub(FKA.PubSubHubbub)は必要なタイミングで登録してある各ハブに対してフィードを通知するということです。処理的にはfeedページのレスポンスヘッダーに各ハブのLink:タグを追加したりもします。(詳しくは関連記事)
必要ならプラグインの設定画面からハブを編集、追加することもできます。
WebSub(FKA.PubSubHubbub)の設定
先述した通り「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」にはあらかじめデフォルトのハブが登録されているので、プラグインを有効化するだけで機能しますが、ハブの設定画面もあります。設定画面は以下の場所です。
WordPress管理画面 > 設定 > WebSub
インストール済みプラグインの一覧からはアクセスできない点に気を付けましょう。
プラグインの設定画面を開くとハブのURLが表示されるので、ここで使用するハブを編集したり新たなハブを追加することができます。
ただ、ハブに詳しい人は少ないと思うので、大半の人はそのままデフォルトの状態で登録されているハブを使うことになるはずです。ハブの詳細は調べれば出るので割愛しますが、個人的にはデフォルトのハブで十分だと思います。
WebSub(FKA.PubSubHubbub)のメリット
最後に、今回紹介した「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」のメリットとデメリットについて書いておきます。
まず、WebSub(FKA.PubSubHubbub)には以下のようなメリットがあります。
メリット
- サイトの更新情報(feed)をリアルタイムでハブに通知できる。
- ハブへの通知により、クローラーの訪問頻度が上がる可能性がある。
- ハブへの通知により、インデックスされるスピードが上がる可能性がある。
- スクレイピング(記事パクリ)を防止できる可能性がある。
- WordPressが出力するfeed情報を更に有効活用できる。
- 使用することによる大きなデメリットがない。
個人的な考察ですが、このプラグインがSEOに直接効くか?と聞かれれば、今の検索エンジンに対して有効打にはならないと思います。ハブに頼っていた一昔前より進化して賢くなっているので...なので“可能性がある”という書き方にしています。
高速インデックス化はスクレイピング防止にも効果的ですが、これは副産物。
少なくともSEOを意識している人は丸パクリなんてしません。
個人的に、一番のメリットは大きなデメリットがほぼないことだと思います。
少しでも効果がありそう...気になる!という方は試せば良いだけなのです。
効果が感じられなかったり、逆効果だと思われる場合は削除すればよいだけです。
プラグインの削除は他のプラグインと同様で簡単です。
WebSub(FKA.PubSubHubbub)のデメリット
あえてWebSub(FKA.PubSubHubbub)のデメリットを上げるなら以下ですかね...
デメリット
- feedの更新通知が大量に発生する。
- プラグインのインストール数が増える。
- 現在のSEOに有効かどうかかなり怪しい。
feedの更新通知でスパム扱いされることは無いと考えてOKです。というかRSS配信の場合は新着通知を大量に受け取るのは普通の事です。
ただ、本当に大事な部分のクロール頻度が落ちるという可能性は考えられます。
軽量でシンプルなプラグインなので重くなったり、何干渉したりすることはまずないと思いますが、プラグインのインストール数が増えることはデメリットと言えます。
また現在のSEOに対して意味がない可能性もあります...。
この辺については別の記事でプラグインの処理内容と共に書こうと思います。
まとめ
以上、WordPressの有名プラグインの1つである「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」の基本的な使い方と仕様についてでした。
SEOの影響は不明ですが、サイトマップと共に使うことでもしかしたらクロール頻度やインデックススピードがアップするかもしれません。
プラグインの有効化数は100,000+となっており、使用者も多く随所で紹介されているくらいなので、気になった人は試してみると良いかも!
ではではこのへんで・w・
「WebSub(FKA.PubSubHubbub)」の詳しい処理内容や、SEO効果について考察した結果は以下の関連記事(↓)にまとめました。
プラグインの詳細が気になる方はぜひ関連記事もどうぞ・w・