例えば「functions.phpを編集します。」とだけ書かれていると、初心者の方はどこにそのファイルがあって何をするファイルなのか良く分からない…
そんな時期が僕にもありましたので、サーバーのルートディレクトリから順番にWordpressでよく使うファイルやフォルダの場所と使い方を詳しくまとめたいと思います。
最も多いと思われる一般的なWordpressのファイル構成内容です。
レンタルサーバーを利用している方は大半がこのようなディレクトリ構成になっていると思われますが、確定ではないのでご了承ください。
この記事の目次
WordPressでよく使うファイルやフォルダの場所
まず覚えておきたい言葉として「ルート(root)ディレクトリ」という言葉があります。
ルートディレクトリとはフォルダの最上層です。
フォルダを遡っていき、それ以上戻ることができない所がルートディレクトリです。
「このファイルをルートに置きます。」と書かれていれば、最上層のフォルダの中に設置するんだなと覚えていただければ大体OKです。
/home/○○
【/homeの場所】
サーバーのログイン時にスタートする場所。
ログイン後はこのフォルダの中にいる状態。
通常FTPソフトやファイルマネージャーでサーバーにログインすると、レンタルサーバーの最上層であるこの場所が開かれます。
「etc」「logs」「mail」「public_ftp」「public_html」「ssl」「tmp」「php.ini」「www」などのファイルやフォルダがある場所です。
この中でWordpressを使っていて使用するフォルダは「public_html」のみです。
普通に使用していると他のファイルを触ることはないと思います。
public_htmlフォルダ
【public_htmlの場所】
/home/○○/public_html
public_htmlは別名ドキュメントルートやホームディレクトリと呼ばれています。
日本語訳にすると「公の_HTML」となりますので、インターネット上に公開されるファイルやフォルダを置く場所の最上層です。
現在多くのレンタルサーバー会社では「public_html」が使われていますが、「htdocs」という名前になっていることもあるので注意が必要です。
その他2つの呼び方もありますが、あまり見かけない&この記事では御幣を招く可能性があるので触れません。
Wordpress本体はこのpublic_htmlの中に設置します。
初心者の方に勘違いが多いのが、Wordpressを公式ページからダウンロードして解答すると「Wordpress」というフォルダになるのですが、このまま配置するのではなくWordpressフォルダの中身を全部public_htmlに入れる必要があります。
(1つのサイトしか作らない場合、サイトトップのURLがややこしくなる。)
〇:public_html > wp-admin、wp-content、wp-includesやphpファイル、その他全部
✕:public_html > wordpress
また、Wordpressのバックアップを取る際はこのpublic_htmlを丸ごとダウンロードしておけばOKです。
(public_htmlだけではなく別途データベースのバックアップも必要なので誤解のないように注意。)
wp-config.phpファイル
【wp-config.phpの場所】
/home/○○/public_html/wp-config.php
public_html内に設置したWordpress本体の中で、使用する機会があるかもしれないファイルに「wp-config.php」があります。
wpはワードプレスの略、configは設定なのでWordpressの設定が記述された重要なファイルです。
具体的にはデータベース名やデーターベースのユーザー名、データベースのパスワードなどが記述されています。
データベース接続エラーが出た際にまず確認したいファイルです。
また、Wordpressのデバッグモード(エラーの解析)を行うにもこのwp-config.phpを編集する必要があります。
.htaccessファイル
【.htaccessの場所】
/home/○○/public_html/.htaccess
.htaccessは隠しファイルになっていることも多い特殊なファイルで、Webサーバーの動作を制御するファイルです。
このファイルにコードを記述することで、サイト移転時に旧サイト→新サイトに自動でリダイレクトさせたり、指定したIPアドレスからはアクセスできないように制御したりできます。
Wordpressを使い始めた頃だと触ることは無いでしょう。
影響範囲など、奥が深いので内容は割愛します。
wp-contentフォルダ
【wp-contentの場所】
/home/○○/public_html/wp-content
Wordpress本体の中には「wp-admin」「wp-content」「wp-includes」という3つのフォルダがあります。
この3つの中で、普通に使っていて使用するのは「wp-content」のみです。
プラグインやテーマ、アップロードした画像や動画もこのフォルダの中に含まれているため、使用頻度が一番高いフォルダといっても過言ではありません。
pluginsフォルダ
【pluginsの場所】
/home/○○/public_html/wp-content/plugins
Wordpressのダッシュボードからインストールしたプラグインが保存されているフォルダです。
プラグイン名のフォルダ内にそれぞれのプラグインに必要な部品が入っています。
プラグインに何か不具合があり、停止できなくなった場合は、プラグイン名のフォルダの名前に「_」を付けるなどしてフォルダ名を変更すれば停止できます。
アンインストールできなくなった場合は、このフォルダ内のプラグイン名のフォルダを直接削除すれば、プラグインも削除されます。
ファイルを読み込む際にエラーが出ることがあるので最終手段ですが…
もし上記を試すことになるなら、フォルダをコピーしてバックアップをとっておけば、元のフォルダをアップロードしなおすことで元の状態に戻すことが可能です。
themesフォルダ
【themesの場所】
/home/○○/public_html/wp-content/themes
Wordpressに使用するテーマ(サイトの見た目)が保存されているフォルダです。
テーマ名のフォルダ内にそれぞれのテーマに必要な部品が入っています。
テーマ(中身)を編集する時は、基本的に子テーマと呼ばれる「テーマ名-child」のような-childが付いている方のフォルダを編集します。
-childが付いていない親テーマを編集していると、テーマがアップデートされた際に編集した箇所も上書き保存されてしまうためです。
ユーザーが親テーマに独自の味付けを行う為に使用するフォルダが子テーマです。
functions.php
【functions.phpの場所】
/home/○○/public_html/wp-content/themes/子テーマ/functions.php
(子)テーマフォルダ内にある「functions.php」はよく使うphpファイルです。
このfunctions.phpにWordpress用のプログラムコードを記述することでWordpressの機能を無限大に拡張することが可能です。
またWordpressの標準の機能を制御したりすることもできます。
「サイトで行いたい動作 functions.php」と検索エンジンで検索すると先人たちが知恵を絞って大変便利なコードを公開してくれています。
functions.phpを編集する時も子テーマ内のものを使用してください。
style.css
【style.cssの場所】
/home/○○/public_html/wp-content/themes/子テーマ/style.css
サイトの見た目に関するCSSを記述するのがこのファイルです。
使用頻度は圧倒的に多くなるはず。
テーマの設定画面で変更できないパーツの配置や色合いなどを自由に変更したい場合はコチラにCSSスタイルを記述します。
style.cssを編集する時も子テーマ内のものを使用してください。
uploadsフォルダ
【uploadsの場所】
/home/○○/public_html/wp-content/uploads
Wordpressのメディアにアップロードした画像や動画が保存されている場所がこのuploadsフォルダです。
初期設定の場合、西暦名のフォルダ内に月名が付いたフォルダが作成されており、アップロードした日によって画像や動画の保存先が分けられています。
(例)2021 > 01 :2021年の1月にアップロードした画像や動画が保存されている。
まとめ
経験上Wordpressでサイト運営を行う際によく使用しているフォルダやファイルの場所と簡単な説明でした。
一項目ずつ記事にしようと思っていたのですが、余計に見にくくなってしまいそうなのでまとめてみました。
あくまでも抜粋であり参考です。この他にもWordpressには沢山のフォルダやファイルが含まれており、プラグインなどにより新たなファイルが生成されたりもします。
需要があるかどうかは分かりませんが、駆け出し時の参考にお役立ていただければ幸いです。