Wordpressでデータベース内の文字列などを一括置換するのに便利なプラグイン「Better Search Replace」の使い方です。
以前までは置換プラグインと言えば「Search Regex」が定番でしたが、更新が止まっており現在の環境ではエラーが発生するようになってしまいました。
そこで代替プラグインとしてもお勧めしたいのが「Better Search Replace」というプラグインです。
特に難しい設定はありませんが、使い方を画像付きで詳しく解説します。
この記事の目次
Better Search Replaceの使い方
Wordpressで記事内の文字をまとめて変更したい時には「Better Search Replace」というプラグインを使えば一発で置換できます。
サイト内(データベース)から文字を検索し、その文字を別のものに一括置換するという機能ですが、使い方によっては特定の文字列の前後に決まった文字を付けたり、削除したい時などにも使えます。
途中でサイトをhttps化する時に、内部リンクのURLに一括で"s"を付けてhttpsに変更したい時などにもお世話になるのがこの手の置換プラグインだったりもします。
Search Regexの代替プラグインとしてもお勧め!
今までは置換プラグインと言えば「Search Regex」一択だったのですが、PHP8.0などの新しい環境ではエラーが発生して使えなくなってきました。
一応ベータ版が開発されてはいるのですが、うまく動かないことも多々あります。
そこで今回ご紹介するのが「Better Search Replace」です。
操作感は「Search Regex」よりもシンプルなものになっています。
では早速使い方を見ていきましょう!
Better Search Replaceで文字を一括置換する
今回は「Better Search Replace」を使って「http://example.com」という文字列を「https://example.com」というものに一括変換します。
プラグインのインストール
執筆時、プラグインはWordpressの管理画面からインストールできました。
管理画面からプラグインの新規追加に進み「Better Search Replace」と検索。
プラグインが出てきたら「今すぐインストール」を押し、有効化しましょう。
なお、プラグインの公式ページは以下です。
外部リンク
プラグインの操作方法
プラグインはインストールして有効化するだけですぐに使えます。
有効化すると管理画面のツール内にプラグインの操作画面が出現します。
この「Better Search Replace」で文字列の検索、一括置換を行うことができます。
注意ポイント
サイトのバックアップは必ず取ってから実行して下さい。
もしも置換ミスや問題が発生すると元に戻すのが大変です。
置換対象と置換後の文字を決める
画面上部には設定タブがありますが、これは初期設定のままでOKです。(後述)
まずは下記を参考に変換したい文字と変換後の文字を入力しましょう。
検索 | 変換前の文字 |
次と検索 | 変換後の文字 |
左側に「ユーチューブ」右側に「Youtube」と入力すれば記事内の「ユーチューブ」が全て英語に変換されるという感じです。
今回は全ての内部リンクのURLをhttp→httpsにしたいのでURLを入力しました。
処理するテーブルを選択する
続いて「テーブルを選択」で処理するデータベースのテーブルを選択します。
ここは全てのテーブルをチェックする形でOKです。
ほとんどの方は、どのテーブルに何が入っているのか分からないと思います…
ポイント
説明では個別選択方法が書かれていますが、ショートカットキーが使えます。
Windowsならキーボードの「Ctrl + A」で全て選択できます。
ADDITIONAL SETTINGS(追加設定)
最後にプラグインの追加設定のチェックを選びましょう。
詳しい説明は以下ですが、基本は“チェックを全て外した状態”で実行すればOKです。
Case-Insensitive
アルファベットの大文字と小文字を区別するかどうかの設定です。
チェックON | 区別しない |
チェックOFF | 区別する |
区別した方が良いです。チェックは外したままでOK!
Replace GUIDs
ここは無視して下さい!必ずチェックは外したままで!!
guidという名前を含むテーブルにはURL情報が入っており、変更厳禁のようです。
どんな状況においても、GUID カラムの内容は絶対に変更しないでください。
詳細はWordpressのサポートページにあります。触らないように注意です。
Run as dry run
デフォルトでチェックが入っていますが、これはテストモードのON、OFFです。
ONにしたまま実行すれば、どのテーブルにいくつ変更を加えるかの確認ができます。
置換処理を実際に行う際にはチェックを外して実行しましょう。
文字列の一括置換処理
設定画面の確認が終わったら実際に置換処理(http→https)してみます。
最終的に実行する前の画面は下の画像のようになりました。
「検索/置換の実行→」ボタンを押せば置換処理が実行されます。
サイトにもよりますが通常、数秒~数分で置換処理が完了するはずです。
置換処理が終われば、実際に変更部分(記事)を確認しましょう。
imgタグ内の画像URLがきちんとhttpsに置換されていますね・w・
Better Search Replaceの設定について
Better Search Replaceの設定タブですが、ここは初期設定のままでOKです。
If you notice timeouts or are unable to backup/import the database, try decreasing this value.
タイムアウトが発生したり、データベースのバックアップやインポートができない場合は、この値を減らしてみて下さい。
バーを動かすことで1000~50000まで調整することが出来ます。
処理時に何か問題が発生した場合に確認しましょう。
まとめ
以上、文字列の置換プラグイン「Better Search Replace」の使い方でした。
現在進行形で「Search Regex」の代替プラグインとして人気のプラグインです。
正規表現を使った置換作業を行いたい場合はプロ版にアップグレードしないといけないというところが唯一?「Search Regex」に劣るところでしょうか…
とはいえ普通に文字やURLを一括変更するだけなら「Search Regex」よりも直感的に使いやすいかと思います。