Googleサーチコンソールで金曜日のアクセス数だけ激減する理由についてです。
アナリティクスのアクセス数を元に、サーチコンソールのアクセス数を見ていると、特に週末あたりのアクセス数がおかしいと感じることがあるはずです。
かく言う僕も何かのバグ?それとも設定ミス?と思っていたので記事にします。
結論:サーチコンソールの時間設定は海外時間で、日本時間ではありません!
この記事の目次
サーチコンソールで週末のアクセスが減る理由
Googleサーチコンソールを使って日々アクセス解析を行っていると、以下のような点が気になることがあると思います。
- 毎週金曜日だけアクセスが激減する
- 本来減るはずの日曜日のアクセスがなぜか多い
- 月曜日のアクセスが他の平日に比べていつも少ない
なぜか?先に結論からいきましょう。
サイトのアクセス解析に「Googleサーチコンソール」と「Googleアナリティクス」を導入しているサイト運営者は多いと思いますが、この2つのツールはタイムゾーンが異なるので、データの取得や記録、アクセス解析結果には相違が出ます。
そして、それぞれのタイムゾーン(設定時間)は以下の通りになっています。
- Googleアナリティクス:日本(GMT+9:00)
- Googleサーチコンソール:アメリカ西海岸の標準時間(GMT-8:00)
日本国内で普通に使っているとこの設定時間になっているはずです。
アナリティクスは日本時間を使っていますが、サーチコンソールの方は海外の時間を使っているのです。その時差何と17時間!
これがサーチコンソールのアクセス数をおかしく感じてしまう理由です。
サーチコンソールの時間設定は太平洋時間
時間については「Google Search Console」からも確認することができます。
日付はすべて太平洋時間(PT)で記録、表示されています
太平洋時間(PT)というのは、大体アメリカ西海岸にあたる地域の時間です。
つまりサーチコンソールのデータは日本時間から17時間遅れで記録されてる訳です。
また、Search Consoleのヘルプには以下のような説明もあります。
検索パフォーマンス レポートは、日ごとのデータをカリフォルニア州の現地時間に基づいてトラッキングしているため、タイムスタンプもカリフォルニア州の現地時間で設定されます。他のシステムで別のタイムゾーンを使用している場合、1 日あたりのデータが一致しないことがあります。たとえば Google アナリティクスでは、ウェブマスターのローカル タイムゾーンに基づいてデータが表示されます。
内容としてはそれだけのこと。
この記事では理解を深めるために深掘りしていきます・w・
サーチコンソールの計測時間と日本時間の差異
サーチコンソールの計測時間と、日本時間の差を曜日と時間で一覧にしてみます。
サーチコンソール上の曜日(計測結果) | 対象データの日本時間(計測時間) |
月曜日(アメリカ西海岸の0:00~24:00) | 月曜日の17:00~翌火曜日の17:00 |
火曜日 | 火曜日の17:00~翌水曜日の17:00 |
水曜日 | 水曜日の17:00~翌木曜日の17:00 |
木曜日 | 木曜日の17:00~翌金曜日の17:00 |
金曜日 | 金曜日の17:00~翌土曜日の17:00 |
土曜日 | 土曜日の17:00~翌日曜日の17:00 |
日曜日 | 日曜日の17:00~翌月曜日の17:00 |
こんな感じになります。
さらに分かり易いように、サーチコンソールの計測時間を実際の日本の曜日の時間比ごとに切り分けると以下のようになります。
サーチコンソール上の曜日 | 実際の集計曜日と時間 |
月曜日 | 月曜日7時間 + 火曜日17時間 |
火曜日 | 火曜日7時間 + 水曜日17時間 |
水曜日 | 水曜日7時間 + 木曜日17時間 |
木曜日 | 木曜日7時間 + 金曜日17時間 |
金曜日 | 金曜日7時間 + 土曜日17時間 |
土曜日 | 土曜日7時間 + 日曜日17時間 |
日曜日 | 日曜日7時間 + 月曜日17時間 |
例えば、サーチコンソール上の「金曜日」は実際にはそのうちの7割が「土曜日」に計測されたデータなんですねぇ~...これが金曜日にアクセスが減る理由です。
サーチコンソールでお休みの人が一番多いであろう「日曜日」にアクセスが増えるのは、計測時間の7割が「月曜日」だからとも言えますね。
もう1つ言うなら月曜日のアクセスが少ないのは、月曜日の17時から計測スタートしているからです!(火曜日の夜中を跨ぐ)
上記を踏まえるとサーチコンソールのアクセス数の「ズレ」に納得いくはずです。
余談ですが、このズレは土日祝にアクセスが増えるタイプのサイトの場合はそこまで顕著に表れないため、多分気づきません。
サーチコンソールのタイムゾーンは変更不可
更にややこしいのが、アメリカ西海岸には夏時間(サマータイム)制度があるため、この期間中はGMT(UTC)-7:00が適用されるはずなのです。
ただ、サマータイムに関しては±1時間程度なのでこれは“誤差”の範囲内でしょう。
ポイント
サマータイム期間中のサーチコンソールの記録は日本よりも16時間遅れた記録。
それならサーチコンソールのタイムゾーン(時間設定)を日本に変更すれば根本的に解決できるじゃん!...と思ったのですが、現時点ではサーチコンソールの設定時間を太平洋時間(PT)から変更することは出来ません。
とはいえアクセス解析は1日,2日と短い期間で見ていくよりも、1週間,1カ月とある程度まとまった期間で見た方が有用なことが多いのも事実です。
アナリティクスのタイムゾーンは日本(現地)
最後に、アナリティクスについて。
サーチコンソールは太平洋時間(PT)を使いますが、一方でアナリティクスの場合は、ウェブマスターのローカルタイムゾーンとやらがタイムゾーンになります。
国内でサイトを運営している方は、デフォルトで日本時間になっているはずですが、アナリティクスの方は設定からタイムゾーンを変更することもできます。
アナリティクスの方はアクセス数が日本時間で計測されているので、大体自分が予想した通りのアクセス推移になっているはずです。
まとめ
以上、Googleサーチコンソールで週末のアクセス数がおかしい。金曜日だけアクセスが減る!...といった原因と理由の解説でした。
最後にこの記事のポイントをまとめると以下の通りです。
ポイント
- サーチコンソールのタイムゾーンは太平洋時間(PT)
- PTは大体アメリカ西海岸にあたる時間で、日本より約17時間遅い
- アナリティクスのタイムゾーンは日本
- アクセス数の推移だけならサーチコンソールよりもアナリティクスを活用した方が時間のズレがなく、分かり易いかも。
実は僕「サーチコンソールのタイムゾーンが海外」という事を知るまで、どこで設定ミスしたんだろう...まさか金曜日だけサイトがダウンしている??毎週金曜日にだけハッキングとか食らってる???とか思ってました( ´艸`)
この記事が誰かの役に立てば幸いです。
ではではこのへんで・w・