記事内にサイト内の別記事へのリンクである、内部リンクを適切に設置することはSEOに有効とされており、できる限り積極的に使いたいところです。
ひと昔前までは「テキストリンク」が定番だったのですが、現在はアイキャッチ画像を使った「ブログカード」というリンク形式も一般的になりました。
そこで気になるのが、内部リンクには「テキストリンク」か「ブログカード」のどちらを使うべきかです。この記事ではそれぞれの特徴をご紹介します。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、使い分けるのがお勧めです。
この記事の目次
ブログカードとテキストリンクはどちらを使うべき?
雑記ブログならまだしも、ある程度ジャンルを絞って記事を書いているなら関連記事として内部リンクを貼ることは少なくないと思います。
内部リンクは1記事にまとめるには記事のボリュームが多すぎる時にも使えますが、大きな目的は別の記事も見てもらう事で“サイトの回遊率”を上げることでしょう。
直接的なSEO効果は薄くても、間接的にSEO効果を見込めます。
関連記事があるなら積極的に設置しておきたい内部リンクですが、リンクをテキストで埋め込むか、画像で埋め込むか迷ったことはありませんか?
ご存じの通り、ブログの内部リンクには大きく分けて以下の2種類の形があります。
- ブログカード:アイキャッチ画像+記事の説明文
- テキストリンク(文字リンク):任意のテキスト
ブログカード
ブログカードはWordPressで定番になったリンク方法といえます。
使用しているテーマにもよりますが、大体「アイキャッチ画像+記事の抜粋」という形式で出力されます。
出力方法
テーマ専用のショートコードに記事IDを指定して表示させるのが一般的です。
テキストリンク(文字リンク)
テキストリンク(文字リンク)は青文字にアンダーラインというリンク形式です。
昔からあるリンク形式で、Webサイトでリンクと言えば「青文字に下線」という認識は世界共通のものです。
出力方法
<a href="URL">テキスト</a>
のようなHTMLを使ってリンクする方法です。
どちらの方法もWordPressでは簡単に出力させることができますが、いざ記事に内部リンクを貼るとなると「ブログカード」と「テキストリンク」のどちらを使うべきか悩むことがあるはずです。
そこで当記事では「ブログカード」と「テキストリンク」のメリットとデメリット、その他の特徴や使い方についてまとめました。
文字の羅列にすると見難くいので、箇条書きで書きました。
では早速参りましょう・w・
ブログカードのメリット・デメリット
まずはWordPressでお馴染みになった?ブログカードから見ていきましょう。
早速ですが、ブログカードを使用するメリットは以下です。
(内部リンクにテキストリンクを使用する時と比べて)
ブログカードのメリット
- 綺麗な装飾で記事が映える。
- テキストリンクより大きく、目に入りやすい。
- 一目でリンク先の情報が伝わる。(アイキャッチ画像次第)
- リンク生成に記事IDを使うため、URL変更時にリンク切れにならない。
続いて、ブログカードのデメリットは以下です。
(内部リンクにテキストリンクを使用する時と比べて)
ブログカードのデメリット
- リンク自体が大きすぎて邪魔になりがち。(特にスマホ)
- 性質上、文字と文字の間にリンクを設置することが出来ない。
- 画像を読み込むのでテキストリンクよりもページが重たくなる。
- アイキャッチ画像にフリー素材を使うと画像を表示する恩恵が薄くなる。
- 広告に間違われることがある。(クリックされにくくなる可能性がある)
- リンク先のページを別タブで開くことが出来ない。(テーマにもよる)
テキストリンクと大きく異なる点はアイキャッチ画像を使うという点につきます。
また、装飾具合やリンクの開き方はテーマによっても異なりますが、HTMLのテキストリンクの方がカスタマイズ性は高いと言えます。
ブログカードはどんな時にお勧め?
では画像も表示する内部リンク、ブログカードはどんな時に使うのが良いのか?
ブログカードは「画像+テキスト+CSS装飾」というパーツ構成になっているので、テキストリンクよりは綺麗に内部リンクを埋め込むことが出来ます。
その反面、どうしてもテキストリンクよりも場所を広く取ってしまうので、記事本文の邪魔になりがちです。PC表示では綺麗でも、スマホだと“リンクデカすぎ!”という状態も起こります。
以上のことから、ブログカードは以下のような場合に使うのが良いと思います。
- 記事本文の最後に設置する関連記事。
- 目を引くアイキャッチ画像がある場合。
- 記事本文で邪魔にならず、かつ多くの人に必要なリンクの場合。
当サイトは全記事でアイキャッチ画像にフリー素材のものは使わず、すべて自作して使用しているのですが、それでもスマホなど画面が小さい端末での閲覧を考え、記事本文中にブログカードを使うことは殆どありません。
極論、必要な所に案内だけつけておけば必要な人は必要な時に読んでくれます。
なので記事中の内部リンクはテキストリンクで十分だというのが個人的な意見です。
テキストリンクのメリット・デメリット
続いて、昔からのリンク方法であるテキストリンク(文字リンク)についてです。
テキストリンク(文字リンク)を使用するメリットは以下です。
(内部リンクにブログカードを使用する時と比べて)
テキストリンクのメリット
- どこに設置しても邪魔になりにくい。
- 文字と文字の間にリンクを埋め込むことが可能。
- 「青文字+下線」はリンクというのは世界共通の認識。
- 画像を使わないため、ブログカードを使うよりも軽量。
- 自動出力のブログカードに比べ、カスタマイズが簡単。
- 一般的にブログカードよりもクリック率が高いとされる。
そしてテキストリンク(文字リンク)のデメリットは以下です。
(内部リンクにブログカードを使用する時と比べて)
テキストリンクのデメリット
- 素朴な見た目なので映えない。
- テキストリンクのみを埋め込んだ場合、目立たない。
- 文字を読み、理解してもらわないとリンク先の情報が伝わらない。
- 内部リンクしている記事のURLを変更した時にリンク切れになりやすい。
ブログカードの方を大きくて華やかな内部リンクだと言えば、テキストリンクはその逆で、小さく素朴でシンプルな内部リンクと言えるでしょう。
ただ、内部リンクのクリック率はブログカードよりもテキストリンクの方が高くなると言われていますので、テキストリンクを馬鹿にはできません。
テキストリンクのお勧めの使い方
テキストリンクはそのまま埋め込んでもリンクとして機能しますが、より上手に使うにはコツがありますので、こちらでご紹介します。
そのまま埋め込んでもリンクという事は認識してもらえるはずですが、装飾やリンクのリード文があればより効果的です。
テキストリンク周りには装飾を入れよう!
テキストリンクを設置する際、その周りに「これは何のリンクなのか?」という補足になるような案内をつけておくとより効果的です。
具体的には「関連記事」や「関連」、「別記事」などです。
この一文を付け加えるだけで、本文中でもリンクを明確にすることが出来ます。
テキストリンクの上にリード文を入れよう!
また、必要な人にだけ内部リンクを見てもらうために、テキストリンクの上(前)にリード文を入れるのも効果的です。
具体的には「○○の方はコチラ!」や「詳しく知りたい方は↓」という一文です。
先述した“テキストリンクは目立たない”というデメリットもこれらの方法で解決することが出来ます。
テキストリンクは文字間の内部リンクにも〇
テキストリンクは文字間に自然な感じで内部リンクを設置したい時にも使えます。
必要な人はそこから内部リンクを参照でき、必要でない人はそのまま文章として読めるので、これも上手いテキストリンクの使い方だと思います。
具体的な使い方としては、Wikipediaの文章内に散りばめられている内部リンクなんかをイメージすると分かりやすいですね。
一方でブログカードはdivタグなどでパーツを括るため、これが出来ません。
結論:記事中はテキスト、最後はブログカードがお勧め
内部リンクの「テキストリンク」と「ブログカード」について、それぞれのメリットとデメリット、そしてお勧めの使い方についてでした。
長くなったので、最後にこの記事のポイントをまとめると以下です。
この記事のポイント
- ブログカードは見映えは良いが、時折邪魔になる。
- ブログカードを使う場合は設置場所とスマホからの閲覧も考えて使う。
- 個人的にお勧めなのはブログカードよりもテキストリンク+補足装飾。
- 内部リンクは必要な個所にあれば、目立たなくても必要な人は見てくれる。
ブログカードの乱用は重要なポイントが見えにくくなるので要注意です。
個人的には
- 記事の途中の内部リンクにはテキストリンク
- 記事最後の内部リンクにはブログカード
という使い方がベターな使い方かなーと思っています。
実際そういう感じのサイトは多いですしねぇ~。
正解はないので自分のサイト、記事にマッチした方法をその都度選びましょう!
ではではこのへんで・w・