Webサイトにおけるメタディスクリプションについてまとめました。
基本的な書き方のポイントと文字数の目安について。
そしてSEOにおけるメタディスクリプションの扱いについて解説します。
適切に設定するとサイト訪問率(クリック率)を上げることが出来ます。
この記事の目次
メタディスクリプションとは?
検索エンジンで何かを検索したときに、ページタイトルの下部分に表示される文章がメタディスクリプションです。
メタとはHTMLのmetaタグを指し、検索エンジンに情報を伝えるタグです。
ディスクリプションとは日本語で「説明」や「要約」という意味です。
つまりメタディスクリプションとは、検索エンジンにページの要約を伝えるために使用するHTMLコードです。
Webページのヘッダー内に設置することで、検索結果に概要を表示できます。
Wordpressでは「ページの抜粋」と呼ばれることが多いです。
また、専門用語では「検索結果のスニペット」と呼ばれています。
Wordpressをはじめ、最近はメタディスクリプションを簡単に設定できるCMSが増えてきたので設置方法は後述します。
メタディスクリプションの自動生成
サイトのヘッダー内にmeta descriptionタグを設定していない場合、検索エンジンによって自動的にメタディスクリプションが生成されます。
ページ内のどの部分が自動生成されるのか気になるところですが、経験上ページ上部のテキスト部分が採用されることが多いようです。
(特にページタイトルが検索結果にヒットした場合。)
また特定の見出しタグ(Hタグ)内にアクセスが集中している場合は、そのタグ内の上部のテキストが採用されることもありました。
検索ユーザーに有益(必要)と思われる個所がスニペットとして自動生成されます。
検索キーワードによって内容が変わることは良くあり、キーワードに関連したディスクリプションを検索エンジン側があらかじめ用意しているものと思われます。
文字数の目安
メタディスクリプションを記述する場合の文字数についてです。
Googleによればメタディスクリプションの文字数に上限はありません。
しかし、メタディスクリプションは切り詰められて表示されることが大半です。
ポイント
- パソコンでの検索結果では概ね120文字程度が表示されます。
- スマートフォンでの検索結果では概ね50文字程度が表示されます。
メタディスクリプションに設定する文字数の目安は120字前後です。
検索結果に表示されるディスクリプションの文字数は頻繁に変更されますが、最近では概ね100字~130字ほどに収まっています。
(数年前まではPC表示では300字ほどでした。)
スマートフォンなど画面サイズが小さい端末での検索結果では…と省略されてしまいますが、パソコンでの検索も考え120文字前後に設定しましょう。
300字を超えるような場合、何を主体にしたページなのか分からなくなります。
書き方のポイント
メタディスクリプションにはページ内容の要約を120字程度にまとめた文章を設定しますが、うまく書くためのポイントがあります。
検索結果にのみ表示されるテキストだということを念頭に置くことが大切です。
書き方のポイント
- ページタイトルと重複しないようにする
- ページに合った内容をページごとに設定する
- 検索を意識したキーワードを詰め込みすぎない
- 重要な内容から書き始める(50字までは特に大切)
- 全ページに設定できない場合は人気ページに設定する
注意ポイント
テキストのみでHTMLタグなどは使えません。
・ページタイトルと重複しないようにする
ページタイトルには重要なキーワードが入っているはずですので、タイトルだけでは伝えられない内容をメタディスクリプションに設定します。
検索結果にページタイトルは表示されていますので、重複する内容は無駄です。
伝えたい内容を説明するにはタイトルと重複することも多々ありますが…
・ページに合った内容をページごとに設定する
メタディスクリプションはそのページの宣伝文句のようなものです。
検索結果画面の時点でページ内にどんな情報があるのかを伝えることが大切です。
出来るだけそのページ内で力を入れているキーワードを含めるようにしましょう。
・検索を意識したキーワードを詰め込みすぎない
キーワードを含めるのは大切ですが、含めすぎると意味不明になるどころか検索エンジンからスパム扱いされる可能性があります。
あくまでも自然な感じに3つ程度散りばめて書くとうまく書けるはずです。
・重要な内容から書き始める(50字までは特に大切)
書き始める順番も大切です。
先述したようにスマホでの検索結果では冒頭の50字程度しか表示されません。
50字で何を書いているかを説明してから補足情報を入れる感じが良いと思います。
・全ページに設定できない場合は人気ページに設定する
ぺーズ数が多すぎて全ページにメタディスクリプションを設定するのが困難な場合、優先順位を付けて設定することが望ましいとされています。
アクセス数が多い人気ページや、サイトのトップページなどの重要なURLにはメタディスクリプションを作成しましょう。
メタディスクリプションのSEO効果
メタディスクリプションを設定することによって検索順位が上がることはあるのか?
サイト運営者にとってはとても気になるところであります。
答えは「メタディスクリプションはSEOに影響しない」です。
これは経験上ではなくて、Googleがメタディスクリプションの有無が検索順位に影響を与えることは無いと明言してます。
検索したキーワードが太文字になって表示されますが、SEOに影響しているわけではないようです。
メタディスクリプションは不要?
検索順位に影響しないなら設定しなくても良いのでは?
と思うところですが、そうではありません。
直接的に影響しないだけであって間接的に影響する可能性が大いにあります。
検索結果に表示される情報なのでサイトの訪問率(クリック率)に直接影響します。
- クリック率が高くなるとアクセス数が増える
- アクセス数が増えるとユーザー利用数が増える
- ユーザーの利用数が多い→価値のあるページ?
という風に正のスパイラルに働くことがあります。
カテゴリーページにもメタディスクリプションを設定することが出来ますが、当サイトで未設定だった場合はカテゴリーページトップにある記事の抜粋が表示されていました。
自動生成されたメタディスクリプションが表示されているため、ページの要約とは呼べない意味不明な文章になってしまってます。
これでは目的の情報を見つけてもらってクリックしてもらうことは難しいでしょう。
このように可能な限りメタディスクリプションは設定しておくことが望ましいです。
適切な文章を設定できていなかった場合でもGoogleが自動生成したディスクリプションを表示してくれることもありますので、設定しておいてマイナスに働く場合は少ないと思います。
反映されるまでの時間
メタディスクリプションが反映されるまでの時間についても気になると思います。
これはサイトの規模によって異なるため参考まで。
1日10アクセス程度のページでも1日ほどでメタディスクリプションの変更が反映されていました。
検索エンジンのクローラーによって収集される情報なので、即反映というわけにはいかないようですが思っていたよりも早く反映されました。
なお、ページによっては(カテゴリーページなど)数カ月たっても反映されません…
メタディスクリプションが反映されるまでの時間はバラバラのようです。
先述した通り、自動生成もあるのでこれはあまり気にしない方が良いかもしれません。
メタディスクリプションの設定方法
最後になりましたがWebページにメタディスクリプションを設定する方法です。
Headにmetaタグを設置する方法
サイトHTMLのHead内にmeta descriptionタグを使って設定することが出来ます。
<meta name="description" content="ここにメタディスクリプションを記述する">
<html> <head> <meta name="description" content="ここにメタディスクリプションを記述する"> </head> <body> ~サイトコンテンツ~ </body> </html>
HTML構成ではこんな感じです。
WordPressで設定する方法
Wordpressを使っている場合はほとんどのテーマにメタディスクリプションの設定欄が設けられています。
記事を書くページの下部に「メタディスクリプション」という枠があればそれです。
いずれの方法でもヘッダー内にmeta descriptionタグが埋め込まれていればOKです。
ブラウザの開発者ツールを使用しても埋め込まれたmeta descriptionタグを確認することが出来ます。
まとめ
メタディスクリプションについてのまとめでした。
検索キーワードなどを考え込むと難しくなりますが、シンプルに自分が検索するユーザーの立場になって考えれば簡単です。
重要なのは目的の情報がこのページにありますよ!と伝えることです。
逆にあまり力を入れていない内容をメタディスクリプションに入れるのはダメです。
せっかく時間を使って訪問して下さった方の期待を裏切ることになりますので...
検索エンジンに情報を伝えるためのmetaタグですが、あくまでも検索エンジンを利用するユーザーのために作成するということを忘れてはいけません。
metaタグにメタキーワードというのがありますが、コチラについては別の記事で。
設定方法はほぼ同じですが、今現在は重要ではなくなりました。